兵庫医科大学上部消化管外科

0798-45-6725
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1

学生の皆さんへ

クリニカル・クラークシップ(臨床実習)

≪レポート≫

担当患者について:現病歴、既往歴、術前検査(生理学検査、採血、内視鏡、CT所見)、手術所見,術後経過などを中心にまとめる.

課題:配布する所定の用紙を使って,手術見学レポートを作成する.

≪カルテ記載≫

1日1回は診療情報(バイタルサインや検査結果など)をもとにカルテ記載を行う.

≪手術見学≫

解剖学アトラスと手術のテキスト「イラストレイテッド外科手術」を持参.

≪外来見学≫

系統講義「消化器の疾患」と「臨床腫瘍学総論」のテキストを持参.

≪PHS≫

班に1台配布します。最終日に医局に返却.

≪週間予定≫

月曜日 

8時30分〜 上部消化管外科医局集合:患者紹介、カルテ記載 (※2週目 〜10時 カルテ記載

10時 手術見学

12時〜13時 昼休憩

13時〜16時30分 手術見学

火曜日

9時〜 教授外来

終了後〜 カルテ記載.希望に応じて縫合実習,イミュレーションセンターでのドライラボ実習などを実施します.

水曜日

〜10時 カルテ記載

10時 手術見学

12時〜13時 昼休憩

13時〜16時30分 手術見学

木曜日

7時50分 カンファレンス室集合

カンファレンス終了〜 カルテ記載

10時30分 手術見学

12時〜13時 昼休憩

13時〜16時30分 手術見学

金曜日

15時〜(時間変更の可能性あり、確認すること):教授による総括 カンファレンス室

※2週間実習のグループは、1週目の午後はレポート作成とします.

ベストティーチャー賞

上部消化管外科は,2019年度クリクラ部門のベストティーチャー賞を受賞しました!

初期研修医

初期研修医からのメッセージ

髙橋愼太郎(たかはし しんたろう)2021年度初期研修医

初めまして,2021年3月に東邦大学を卒業し,現在兵庫医科大学で初期研修1年目の髙橋です。この度,上部消化管外科で4,5月にローテーションさせていただいたので,来年度以降に兵庫医科大学病院で初期研修をしようと考えている学生の皆さんに向けて,2か月の間に感じた科の魅力について大きく3点書かせていただきたいと思います。

1つ目は,腹腔鏡手術の症例を多く経験できたことです。これは私の経験談なのですが,学生の皆さんの中にも実習中に開腹手術で録画用のカメラモニターなどを用いても術野が十分に見られずにもどかしい時間を過ごした,という経験がある方がいるかと思います。その点,腹腔鏡手術は問題がありません。全員が同じ映像を見て手術を行うため,常にベストな術野を展開,見学することができ,この2か月間,非常に術式の勉強になりました。加えて,3D腹腔鏡や,全国でもまだ症例の少ないダヴィンチを用いたロボット支援下での手術など,最新鋭の設備を用いた医療を経験することもでき,これもまた大学病院での研修の魅力のひとつであると感じました。

2つ目に,チーム制がないことです。患者さんごとに担当医は決まっているものの,上部消化管外科では全員の先生が主治医並みに全員の患者さんを診るといった体制をとっています。患者さんの治療に関してわからないことがあれば,どの先生に聞いてもすぐに優しく教えてくださるため,多くの患者さんのことを把握するトレーニングに繋がったと思います。

最後に,上部消化管外科の皆様が非常に優しく,指導体制が充実していたことです。医学知識や手技はもちろんのこと,カルテの使い方や病院の地理などわからないことだらけだった私に一から優しくご指導してくださいました。研修する科によってはとにかく医療現場での実践経験をたくさん積んで成長していく,といったスタイルをとっているところもあるかと思いますが,研修医1年目でわからないことも多くいきなり現場に赴くのは少し不安がある,という方にも上部消化管外科は研修先として向いていると感じました。

来年度に兵庫医科大学で初期研修をしようと考えている方は,ぜひ外科ローテーションで上部消化管外科を選択して下さい。同じ病院で働ける日を心よりお待ちしています。