先輩ドクターの体験談

医師10年目、運命の診療科に出逢った 医師10年目、
運命の診療科に出逢った

兵庫医科大学 外科学 乳腺・内分泌外科
／兵庫医科大学病院 がんセンター 講師

今村 美智子

[兵庫医科大学 1999(平成11)年卒]

専門分野

乳腺一般、薬物療法、消化器外科学臨床腫瘍学

資格

日本外科学会 専門医、日本乳癌学会 乳腺専門医、検診マンモグラフィ読影認定医

医師10年目、運命の診療科に出逢った

医師として歩み出す時、私はなんでもできる外科医になりたくて一般外科に入局しました。少し手術を覚えだした5年目に、基礎のレベルから医学を学ぶため、大学院へ進学しました。卒業後に臨床に戻った時に病態の考え方を別の観点から考えられるようになったのは大きな収穫でしたが、医師としては、すでに10年目を迎えており、外科専門医の資格しかない、手術もまともにできていない女医が、この先10年後に第一線で活躍できるような何か形に残るものを残さなければ、とすごく焦っていたのを覚えています。
そんな時、乳腺の診療を行う機会に恵まれ、診断から手術、薬物療法、再発治療、終末期医療までの全てを学ぶことができる診療科と出会うことができたのです。このことは私が望んでいたことで、また乳腺領域は女医のニーズが高い分野であることからも一生続けられると思いました。
そこで、私は医師10年目にして、これまで携わってきた外科分野を断念し、乳腺を専門として一から学ぶ決心をしたのです。最初は不安でしたが、勉強をしてみると非常に興味深く、その魅力は底知れず苦なく知識を身につけることができています。

諦めずにいれば道は開ける

10年目を迎えた今、多くの患者さんを診療する機会に恵まれ学ばせていただくことで乳腺専門医を取得することができ、自分に対して少しだけ自信を持てるようになりました。そして誇りを持って仕事をすることができています。
医師人生、諦めずにいれば必ず道は開けます。