ロールモデル紹介

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取り組み

イクボス体験談

協力し合える環境づくり。

兵庫医科大学 眼科学 准教授

木村 亜紀子

専門分野
斜視・弱視、眼瞼、小児眼科、神経眼科
資格
日本眼科学会 眼科専門医・指導医、グラクソ・スミスクライン社 ボトックス治療認定医

日々育児に奮闘し、さまざまな苦悩を抱えながらも、医師として全力で突き進んできた努力家。育児中の医師も多く在籍する眼科学教室の中で、働きやすい環境づくりに貢献。性別を問わず、家庭や生活を大事にしながらお互いが協力し、専門性を高め合える環境を整えることに尽力している。 2020年6月に「兵庫県医師会イクボス大賞 特別奨励賞」を受賞した。

今回、イクボス大賞 奨励賞を受賞した感想は?

上司から兵庫県医師会のイクボス大賞に私をエントリーすると聞いたときは、「自分ではだめだろう」と思い、一旦辞退しました。しかし、尊敬する上司が背中を押してくださったことで、今回の受賞につながりました。上司や病院長のおかげと、心から感謝しています。

これまでに直面した困難は?また、どのように乗り越えましたか?

私は大学院生の時に結婚、出産し、博士号を取得し、娘が3歳の時に臨床現場に復帰しました。母が一生懸命子育てもサポートしてくれましたが、夫は緊急手術が多く、いざというときに頼りになりませんでしたので、「この子は私ひとりで立派に育てなくては…」という悲壮感が漂っていたと思います。しかし、娘のガッツある成長を見て「負け犬のままではいけない。彼女にとって自慢のママになろう」と強く思い、「絶対できるようになってやる!」というファイトだけで乗り切ってきたように思います。

子育てを行う後輩女性医師へのエールをお願いします

子育ては永遠に続くように感じますが、振り返るとあっという間に終わってしまいます。ママの機嫌が良いと良い子に育つそうですので、「自分が機嫌よくいることが家族にとっても一番!」と思って、無理のない範囲で頑張ってほしいと思います。 子育て中は辛いこともたくさんありますが、一生懸命頑張ってきたことは、人生にとってとても良い思い出になります。「子どもがいたから〇○ができなかった」「あれもこれもあきらめた」ではなく、「この子のおかげで○○も○○もできた」と自分に言い聞かせていると、本当にいつか「あれもこれも、この子のおかげだ」と思える日が来ると思います。 私の娘も二十歳になりましたが、今回の賞も娘のおかげと感じています。

いつも共に仕事をしている、大切な後輩と視能訓練士たち

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