概要
ごあいさつ
学長(本部長)ごあいさつ
鈴木 敬一郎
兵庫医科大学 学長
ダイバーシティ推進本部長
学校法人兵庫医科大学は、2010年より学生に向けた男女共同参画に関する特別講義を開始し、2014年には「男女共同参画宣言」、2022年には「イクボス宣言」を行い、ダイバーシティ、育児支援への意識啓発など種々の活動を行ってまいりました。
2020年4月には推進本部を設置し、野口前学長が本部長を務め開学50周年を見据えた新たなビジョンおよびアクション・プランの設定とアクション・プラン実行組織である「ダイバーシティ推進室」の設立が行われました。発足時の室長にはダイバーシティ推進担当学長補佐である飯島尋子教授が就任し、本学の取組みは令和2年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特性対応型)」に採択されました。今年度からは小職が本部長を務め、新室長に髙雄由美子教授(ダイバーシティ推進担当学長補佐)を任命し、若手教員も加えて新体制が発足いたしました。
本学では女性教授比率15%など幹部教員の女性比率向上を目標に掲げており、今年度から新たなDP(ダイバーシティプロジェクト)教員制度を立ち上げました。従来からの専任教員によるキャリア継続や研究活動に関する相談対応、優秀な女性医師・研究者への顕彰や研究費助成、研究スキル向上のための研修などの活動も継続いたします。
本学は新入生女性比率が50%を超え、女性医師や研究者の活躍は不可欠です。女子学生や女性医師が自律的に、そして継続的に活き活きと学修・研鑽し働けるようにキャリア支援と環境整備を行う必要があります。そのためには女性だけでなく男性医師・研究者、法人役員・管理職の意識改革が重要です。ダイバーシティ推進事業は、女性の活躍に限ったことではなく、組織全体の成長に繋がります。大学の生命線はオリジナリティです。女性だけでなく、男性も含めて大学構成員ひとりひとりが自己の個性や能力に応じて目標を高く設定し、オリジナリティを追求していける組織を目指したいと思います。今後とも本学ならびに本事業に対するご理解・ご協力を心からお願い申し上げます。
室長ごあいさつ
高雄 由美子
ダイバーシティ推進担当 学長補佐
ダイバーシティ推進室 室長
(ペインクリニック部教授)
2023年4月よりダイバーシティ推進室長を拝命いたしました高雄由美子です。わが国では、2015年に、優秀な女性人材の確保・養成、維持体制の整備目的に「女性活躍推進法」が制定されました。本学は、これに先駆け2010年より男女共同参画に関する学生教育が開始となり、2014年には「男女共同参画宣言」、2020年4月からは「ダイバーシティ推進本部」が立ち上がりました。初代本部長には、前学長の野口光一教授、そして初代推進室長には飯島尋子教授が就任されました。お二人の先生方、そして推進室みなさまのご尽力のおかげで、兵庫医大の取り組みである「女性医師・医学研究者の自律的・継続的キャリア形成支援のための環境基盤の構築」が、2020年11月に文部科学省科学技術人材育成費補助事業の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特性対応型)」に採択されたのは、素晴らしい成果です。
日本は今後待ったなしで少子高齢化社会を迎え、日本を支える人材確保や維持が困難となる厳しい時代を迎えます。われわれに課された仕事は、優秀な人材を育てて世の中に輩出し、これらの人たちがさらに後輩を育成することだと考えます。ダイバーシティとは多様性のことですが、個人個人が性別や人種、信条、能力などの差異で差別や区別をされず、優秀な人材や頑張っている人材に活躍の場を提供するのがわれわれのミッションの1つです。男女参画問題はタイバーシティ推進において解決すべき重要事案です。これまで性差別やハラスメントで、活躍したくてもできなかった女性医師に対して“道しるべ”を提示すること、特に本学は、医学部の新入学者の女性比率が男性を上回っています。そして男女問わず、世の中に出たときに活躍できる医師を作っていく、彼ら彼女らが性差別などといった偏見を受けずに正当な評価を受ける土壌をしっかり作ることがわれわれの責務です。しかしながら個人個人さまざまな事情を抱えているのも事実です。どのような環境におかれた人たちも、御自身のできる範囲で社会貢献をおこない個人が輝くことのできる環境を整備するのもダイバーシティ推進の仕事であると考えています。
これまでの諸先輩方の活躍に恥じぬよう、そしてさらに発展させるように頑張りたいと思いますので、皆様何卒ご協力ご支援お願いいたします。