学部・大学院
医学部
心と命をつなぐ医療の実践者を育てる、独自の教育内容
医療技術は日々進展し、現代医療は大きな恩恵を人々にもたらしています。そうした医療の技術・知識を十全に習得することはさることながら、今、医療に求められているのは医療従事者と人々のつながりです。高度化、複雑化する医療環境において、医療専門職者が互いに対等なパートナーとして連携しあい、病んだ人々の立場にたって信頼関係をつくりだす。こころが通う医療を実践できる人間性豊かな医師の涵養が求められています。
本学では、建学の精神に則り社会に貢献する良医育成のため、きめ細やかな密度の高い教育を実践しています。
学部長あいさつ
医学部では充実した教育環境と教育体制を提供することで、高い医師国家試験合格率を達成しています。国際基準に基づく医学教育・チーム基盤型学習・診療参加型臨床実習・多職種連携チーム医療演習・研究医コース・海外短期留学制度などを通して良医育成に努め、医師になりたいという皆さんの希望を叶えます。
学びの特徴
良医育成のための充実した教育
IPE(多職種連携教育)により多職種連携能力を、チーム基盤型学修(TBL)により問題解決能力を獲得し、実践的な良医を育成します。また、万全の医師国家試験対策により、高く安定した国試合格率を誇ります。
最先端の教育環境・快適な学生生活環境
講義室・実習室やラーニングスクエアは最新の情報通信環境を完備。また、健康的でおいしい食事を提供する学生食堂や、リラックスできる学生ラウンジなども設置しています。
安心のサポート体制
1〜4年次に学年担任を配置、さらに1年次には7〜8名のグループごとにアドバイザーを配置し、学修面や生活面でのサポートをしています。また、医学教育センターでは勉強方法や実技指導、進路相談など、修学上の悩みや問題について様々な支援を行っています。
6年間の学び
- 1年次
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医学の基礎と教養を身につける
基礎的な自然科学および語学の修得、人文・社会的教養の醸成に努めます。また、問題基盤型学修(PBL)を「医学概論入門」に導入し、自学自修能力を涵養します。「医学部へようこそ」では、医療・研究の最前線で活躍する教員から直接体験談を聞くことにより、兵庫医科大学生としてのモチベーションを高めます。
- 2年次
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基礎医学を修得する
医師としての充分な知識・技能・態度を養成するため人体の構造と機能を本格的に学び始めます。また、基礎医学の水平的統合をめざした科目や研究者としての資質を涵養する科目、基礎と臨床医学との統合ならびに橋渡しを目的とした科目も開講します。さらに1年次、2年次の総まとめとして総合進級試験を行います。
- 3年次
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IPW(多職種連携)を理解する
臓器別に内科・外科などの水平的統合、また基礎医学との垂直的統合による科目の統合カリキュラムで、知識の確実な修得を後押しします。グループワークをしながら自ら考え討論するアクティブラーニングの実践や4学部(医・薬・看護・リハビリ)合同教育で多職種連携の重要性を学びます。また、研究医コースも開始されます。
- 4年次
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知識・技能を磨いて臨床実習へ
引き続き統合カリキュラムで、これまで蓄積した知識を整理します。社会医学系科目、全身に係わる全科横断的な臨床科目、臨床実習を始める準備科目など多彩な内容です。プレクリニカル教育では、基本的な診療手技を身に付けます。総合進級試験、CBT/Pre-CC OSCEを経て、11月からはいよいよ臨床実習が開始されます。
- 5年次
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医師としての素養を修得する
4学年次末に引き続き、臨床実習を行います。見学にとどまらず、クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)によって診療チームの一員として患者さんに接します。ここで医師として相応しい態度と技能、知識を身に付けます。2月からは学外臨床実習に進み、第一線の病院で大学病院とは異なる経験をします。
- 6年次
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医師に向かって学びを集大成
4月から8週間、学内や学外の病院で高度な実習や海外実習、あるいは研究室配属など、実践的で自由度の高い選択実習を行います。また、Post -CC OSCEでは臨床推論を鍛え、医師としての診察技能を磨き、医師国家試験対策・卒業試験に臨みます。
医師国家試験 受験
2023年 医師国家試験
合格率
98.2%
(全国平均94.9%)
就職・進学