自己紹介(生理学研究所HPに掲載していたものです)
H 5 九州工業大学情報工学部生物化学システム工学科卒(1期生)
H10 情報工学博士取得(九州工業大学大学院 情報工学研究科)
H10 佐賀医科大学生理学 助手
H13 九州大学大学院 医学研究院 統合生理学(分子生理学)助教
H21 生理学研究所神経シグナル研究部門 准教授
H29 兵庫医科大学 生理学神経生理部門 教授 /生理学研究所 基盤神経科学研究領域 教授(兼務)
H30 関西学院大学 客員教授
学会
日本疼痛学会 理事
日本生理学会 評議員
日本神経科学会
北米神経科学会
国際疼痛学会
非常勤講師
新潟大学大学院 医歯学総合研究科
奈良県立医科大学
九州工業大学大学院 生命体工学研究科
関西学院大学
秋田大学 医学部
久留米大学 医学部
熊本大学 医学部
九州大学 医学部/薬学部
大阪市立大学 医学部
名古屋大学 環境医学研究所
福井大学 工学部
佐賀の夏盆明け、世界で初めて記録に成功。
平成10年8月18日
味覚の化学受容機構を研究テーマに学位取得後、佐賀医科大学生理学教室(現佐賀大学)にて痛みの研究に着手した。脊髄後角細胞からのスライスパッチクランプ法を取得後、同年8月、in
vivoパッチクランプ法の開発に成功した。脊椎の固定をうまく行えばvivoでは細胞の状態が良いためか、ギガシールの形成が容易であり、高いS/N比でシナプス応答(興奮性シナプス後電流EPSCや抑制性シナプス後電流IPSC)の詳細な解析ができる。これらの応答はスライスパッチから得られるものと遜色はない。当時いくつかの研究室がすでにin
vivo大脳皮質視覚野などから、パッチ電極を用いた細胞内記録様の膜電位変化の解析を行っていた。しかし、それらの記録法ではシールが不十分なためか電位固定下の解析はなされておらず、活動電位閾値下のシナプス応答の詳細な解析は困難であった。したがって、本法は、in
vivoの細胞から電位固定下に、EPSC、さらにIPSCを単離して記録を行い、皮膚へ加えた生理的な痛み刺激によって誘起されるシナプス応答の詳細な解析に、世界で初めて成功したと言える。九州大学医学研究院統合生理学分野を経て、現在では、井本教授のもと、in
vivoパッチクランプ法や脊髄、脳幹などのスライス標本、後根神経節細胞からのパッチクランプ法およびCaイメージングなどの手法、行動薬理学的解析を用いて、感覚シナプス伝達機序の統合的な解析を行っている。
International Symposium on Plasticity of Pain System Demonstration
インターナショナルシンポジウムにてデモンストレーションを行ったときの様子。
実験者:本人、前列左:熊澤先生、前列右から:吉村教授、倉石先生(写真:八木先生)
痛み研究チーム