外来案内 Outpation

周産期センター部門

妊婦健診は妊婦さん自身や赤ちゃんの健康状態を確認するために行うものです。
元々健康な方であっても、妊娠中に「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」などの疾患を発症する場合があります。これらは重症化してからの治療は困難な場合も多く、そういった場合には妊娠の終了(=分娩)が必要となることも少なくありません。
また、「前置胎盤」や「胎児発育不全」「切迫流産・早産」といった妊娠中の異常に関しても早期発見・早期対応が重要です。
そのために、妊婦健診は定期的に行う必要があります。

基本的な妊婦健診の流れ

妊婦健診では、原則として毎回尿検査(中央の検査室へ提出します)を行った後、血圧計測と体重測定を行い(妊娠22週以降の方には、腹囲と子宮底長の計測も行います)、その後内診(経腟超音波検査)も行います。超音波による胎児計測は適宜行っています。
また、35歳以上の方に関しては、出生前診断のご案内をすることがあります。詳しくは「兵庫医大病院での出生前診断のご案内」をご覧ください。

1. 妊娠初期〜妊娠22週頃

一般診や他院で分娩予定日を決定した後、妊婦健診を受診することになります。
最初の妊婦健診では血液検査を行います。兵庫医科大学病院では基本的に次のような項目を検査しています。

<妊娠初期検査>
血液型・不規則抗体、血糖値、貧血検査
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV
風疹抗体、トキソプラズマ抗体、HTLV-1
腟培養、クラミジア

妊娠23週頃までは4週間に1回の間隔での受診となりますが、それぞれの状態に合わせての健診となりますので、担当医の指示に従ってください。

2. 妊娠23週〜妊娠35週頃

早産と呼ばれる時期です。妊娠による様々な変化が出やすくなる時期で、お腹の張りを自覚することも少なくありません。妊娠高血圧症候群の徴候、切迫早産の徴候、胎児の発育状況等に注意を払う必要があります。
2週間に1回の間隔での健診となりますが、この時期でもそれぞれの状態に合わせての健診となりますので、担当医の指示に従ってください。
また、兵庫医大では妊娠28週頃に中期の検査を行っています。内容は以下の通りです。

<妊娠28週セット>
血糖値、貧血検査、凝固機能検査、腟培養

3. 妊娠36週〜妊娠40週

出産が間近となるこの時期では、母体の変化が急速に起こることがあります。また、胎盤機能の低下が認められることがあります。そのため、より頻回な健診が必要となります。
1週間毎の健診を行い、胎児胎盤機能を評価するため、胎児心拍数モニタリングを行います。
また、兵庫医大では妊娠36週頃に後期の検査を行っています。内容は以下の通りです。

<妊娠36週セット>
貧血検査、凝固機能検査、肝機能、腎機能
胎盤機能検査(採血)、腟培養

ただし、帝王切開による分娩が決定している方は、後期検査は行いません。妊娠34週頃に帝王切開前の検査として以下の内容を行います。なお、帝王切開術前検査に関しては保険適応となります。

<帝王切開術前検査>
貧血検査、凝固機能検査、肝機能、腎機能、血糖値
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV
心電図、胸部X線

術前検査中に初期検査でも行っている感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)が含まれていますが、手術時の感染拡大を防ぐために行っておりますのでご協力ください。

4. 妊娠40週以降

胎盤機能低下が著しくなる可能性が高いので、週2回の健診としています。
原則として妊娠41週以降は入院管理とし、陣痛誘発を行います。

全期間を通じて、状況によっては入院管理となることがあります。精査の為に短期間の事もありますし、切迫早産などで長期間となることもあります。