教室の紹介 Introduction

マニフェスト

1.優れた産婦人科医を育成します。2.基礎医学の研究成果を臨床の場にフィードバックします。3.心温かい医師を育成するよう学生教育を行います。4.地域医療に貢献します。5.より高度な医療を目指します。

1.優れた産婦人科医を育成します。

 医師である前に立派な社会人として、教室をあげての教育・指導を実践します。医療には、さまざまな要素が含まれております。個々の医師がその知識を深め、技量を高めるのみではなく、人間としての人格の形成も必須であることは言うまでもありません。そのための、様々な状況でのマンツーマンの指導、集団での指導、研修機会の提供などの支援を行います。また、日々進歩する高度な医療情報を収集し、全員で共有する体制を築いていきたいと考えております。さらに個々の医師の能力だけでは解決できないことが多くある現在の医療状況では、チームとしてより適切な医療が提供できるような体制を築いていくことも不可欠であります。そのため、他の分野の医師や医療従事者と適切に連携ができるような医師の育成にも力をいれていきます。個人のみが様々な厳しい状況にひとりで対応するのではなく、教室全員で対応できるような環境を築いていきたいと考えております。教室員にとり快適な環境を築いていきます。

2.基礎医学の研究成果を臨床の場にフィードバックします。

研究室案内

 教室では、開学以来、生殖に関連する研究テーマを継続して行ってきました。
初代教授の礒島晋三先生は、ご存知のように生殖免疫学の草分けであり、原因不明不妊症患者に精子不動化抗体があることを世界で初めて発見し、多くの業績をあげられました。
2代目教授の香山浩二先生も生殖免疫学をはじめとした生殖医療を専門にされ、抗透明帯抗体の研究、卵の体外培養の基礎的研究を行われ、透明帯を用いた避妊ワクチンの動物への応用や、動物での未成熟卵の体外培養の研究などの世界的な業績をあげられました。
このように教室では開学以来、生殖免疫学および生殖内分泌学などの生殖分野を中心とした基礎的および臨床的研究をすすめております。

教室の現在の研究テーマ以下に示すとおりです。

研究テーマ

  1. 未熟卵の体外培養の研究
  2. 卵巣および卵の凍結法に関する研究
  3. 卵巣での卵発育の研究
  4. 精子不動化抗体の対応抗原の解析
  5. 出生前診断に関する研究
  6. 早産と母体子宮感染に関する研究

研究スタッフ

柴原浩章主任教授、澤井英明教授、鍔本浩志准教授、田中宏幸准教授、福井淳史講師、
原田佳世子講師、赤谷(長谷川)昭子講師、 阪田和子研究補助員、児島輝仁研究補助員

大学院生
3年生 加藤 徹、竹山 龍、上東真理子、杉山由希子
2年生 森本 篤、森本 真晴
1年生 亀井 秀剛 

研究場所及び研究活動

 研究は1号館6階の第1研究室と第2研究室、共同研でおこなってます。
週1回研究連絡会を実施し、研究についての報告と今後の計画を議論しています
また、国内の学会(日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本生殖免疫学会、日本アンドロロジー学会、日本卵子学会など)や外国の学会などにも積極的に参加して研究の成果を発表しています。
2013年11月30日〜12月1日に第28回日本生殖免疫学会。2014年5月17日〜18日に第55回日本卵子学会を各々主催いたしました。

3.心温かい医師を育成するよう学生教育を行います。

 兵庫医科大学は教育に関してたいへん熱心に取り組み、医師国家試験合格率が100%という結果を得る年もあります。もちろん国家試験の合格が教育のゴールではありません。未来の医師の教育養成は非常に重要な役割であり、そのため、学生および卒後臨床研修、産婦人科専門教育に学生、研修医、産婦人科医師の意見を聞きながら適切な教育、研修ができるように努めています。

4.地域医療に貢献します。

 兵庫医科大学は、阪神地区の中央にあり、大阪と神戸の中間に位置しています。このような立地条件から兵庫医科大学病院は地域の拠点病院として非常に重要な役割を担っています。産婦人科は特に医師数が不十分な診療科であり、地域での産婦人科医師も減少しています。地域の開業医の先生方や中小病院の先生方の最後の砦として地域医療に貢献しなくてはなりません。現在すでに、西宮市、尼崎市、伊丹市、宝塚市、川西市などの産婦人科医会と定期的な勉強会を実施し、積極的な交流を進めています。今後さらにこのような地域の医師との交流を深めることにより、救急搬送や患者紹介等でより円滑な関係が築けるように努めてまいります。

5. より高度な医療を目指します。

 大学病院は一般診療以外に、より高度な医療も求められております。2013年4月には生殖医療センターが開設し、不妊治療や生殖補助医療(体外受精など)に力を注いでいます。また同センターでは卵子・卵巣バンク構想を進めています。卵子・卵巣バンクとは若くして癌になり抗癌剤などの強力な治療を受けなければならない女性患者において、将来子供を持つために治療前に卵巣を一部採取し凍結保存し、癌の治療後にそれを移植あるいは、卵をとりだし、受精させることにより子供をもうけることができることを目的としたものです。この研究は、がんの治療をうける女性に希望を持たせ、治療へのモチベーションを高めることができるなどといった効果が期待され、癌患者にとって非常に重要な研究であると考えています。これ以外に、がん治療における新しい治療法や、高度な内視鏡手術など、大学でなくてはできない高度な医療を提供できることをめざしています。

医局報告

平成27年度の教室現状報告[PDF]