教授挨拶 Greeting

ご挨拶 兵庫医科大学産科婦人科学講座 主任教授 柴原浩章主任教授 柴原浩章

【1】歴史

 兵庫医科大学は建学の精神にある“奉仕”と“愛”と“科学的理解”を礎石に、昭和47年4月に開学し今日に至ります。産科婦人科学講座の歴代の主任教授は、初代が故・礒島晋三教授 (昭和48年〜平成5年)、二代目が香山浩二教授 (平成5年〜平成21年)、三代目が故・小森慎二教授 (平成21年〜平成24年)であり、私は平成25年1月に四代目として就任しました。

▲兵庫医科大学全景 (武庫川、阪神電鉄神戸線、阪神高速道路に囲まれている)

【2】専門領域

 教室の伝統は礒島教授のご専門であった生殖免疫学を中心とする生殖関連の研究と、不妊症の診療です。一方で本学は阪神地区の中央にあり、大阪と神戸の中間に位置するという立地条件から、地域の拠点病院としての重要な役割を果たすため、生殖医療はもとより周産期・腫瘍も含めた産婦人科三本柱すべての領域において、各々のエキスパート達が活躍しています。

【3】マニフェスト

教室のマニフェストは、

  • 優れた産婦人科医を育成する
  • 基礎医学の研究成果を臨床現場へフィードバックする
  • 心温かい医師を育成するための学生教育を実践する
  • 地域医療に貢献する
  • より高度な医療を目標とする
です。すなわち知識や技術の習得に留まらず、一社会人としての人格形成を支援し、優れた産婦人科医を多数育成したいと考えています。同時に診療ばかりでなく基礎医学にも理解を深め、その研究成果を臨床現場での科学的問題解決に繋げて欲しいと願っています。学生教育においては座学の充実と、より実践的な臨床現場を数多く体験させたいと考えています。

【4】卒後研修

 卒後の研修体制ですが、2年間の初期研修を終え、レジデントとして入局します。3年間の後期研修期間中は、一人前の産婦人科医としての最低条件を満たす水準にあることを証明するため、産婦人科専門医試験に合格することを一つの目標とします。そのために豊富な臨床経験を積めるよう、大学病院だけではなく、関連病院とも連携するカリキュラムとしています。産科では分娩の立会い、帝王切開の助手から術者をめざしていきます。婦人科では癌の集学的治療とともに、終末期医療を学びます。開腹手術とともに内視鏡下手術の経験も重ねていきます。生殖・内分泌では不妊症や不育症の診断・治療法と、生殖補助医療の基本を学びます。

【5】1週間の診療

 手術日は火曜・金曜で、平成27年の手術総数は494例でした。水曜の午後に回診と医局会でのカンファレンスと抄読会があります。
外来は初診が毎日午前で、特殊外来として妊婦診(月・水・金の終日)、腫瘍外来(火・水・木の午前)、術前診(月・木の午後)、生殖医療センター (月・火・木・金の終日、水の午後、奇数週土の午前)、出生前診療 (月〜金の午後)があります。
平成26年の分娩件数は407例で、うち帝王切開は188例 (帝王切開率 46.2%)でした。悪性腫瘍の手術は子宮頸癌65例 (うち円錐切除47例)、子宮体癌・肉腫23例、卵巣癌・卵管癌・腹膜癌13例、再発癌9例でした。腹腔鏡下手術は75例、子宮鏡下手術は5例で、採卵数は116例でした。


  • ▲ 医局会風景

  • ▲ 体外受精の培養室

【6】大学院

大学院への進学希望者は多く、今年は2名が入学しました。医局あるいは学内の研究室でも研究の環境は整備されていますが、国内外の留学希望者の支援も行っています。


▲ 産婦人科第1研究室 (大学院生が実験中)

【7】同門会

当講座の同門会である群雄会との交流も盛んです。「六甲産婦人科疾患研究会」を年1回開催して研究成果を発表し、群雄会会員同士が忌憚のないdiscussionを行っています。生殖医療の分野では大学病院と関連2施設の合同開催で、年3回の勉強会を行っています。また周産期セミナーも定期的に開催しています。
同門会ゴルフコンペも年1回、秋に開催しています。


▲ 同門会ゴルフコンペ