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基本方針

兵庫医科大学病院の基本方針である「人間性豊かな、優れた医療人の育成」に沿って良き外科医を育成し、専攻医に卒後5 年で外科専門医を取得すること。

2022年度プログラムのPDFはこちらから

目的と使命

1)専攻医が医師として必要な基本的診療能力を習得すること

2)専攻医が外科領域の専門的診療能力を習得すること

3)上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせる外科専門医となること

4)外科専門医の育成を通して国民の健康・福祉に貢献すること

なお、本プログラムでは、外科領域全般からサブスペシャリティ領域(消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、内分泌外科)またはそれに準じた外科関連領域の専門研修を行い、各領域の専門医取得と連動するようにします。

施設群と専攻医の受け入れ数

1)施設群:兵庫医科大学病院と連携施設(37 施設)により専門研修施設群を構成します。本専門研修施設群では113 名の専門研修指導医が専攻医を指導します。

2)基幹施設の名称:兵庫医科大学病院(兵庫県)

プログラム統括責任者:長谷川誠紀(呼吸器外科)

プログラム統括副責任者:篠原 尚(上部消化管外科),池田正孝(下部消化管),池内浩基(炎症性腸疾患外科),廣野誠子(肝胆膵外科),坂口太一(心臓血管外科),三好康雄(乳腺・内分泌外科),大植孝治(小児外科)

3)専攻医の受け入れ数:10 名

*(外科専門研修プログラム整備基準5.5 参照)。本専門研修施設群の3年間NCD 登録数は26,430 例で、専門研修指導医は115 名のため、年間17 名の修練が可能です。十分な症例数を経験できるように、本年度の募集専攻医数は10 名とします。

研修体制

・外科専門医は初期臨床研修が修了後、原則3年の専門研修で育成されます。

・3年間の専門研修期間中はひとつの施設に留まることはなく、基幹施設または連携施設で各々少なくとも6カ月以上の研修を行います。

・専門研修の3年間には、医師に求められる基本的診療能力・態度と外科専門研修プログラム整備基準にもとづいた外科専門医に求められる知識・技術の習得目標を設定し、その年度の終わりに達成度を評価します。基本から応用へ、さらに専門医としての実力をつけていくように配 慮します

・卒後3年目をレジデントA(専攻医1年目)、卒後4年目をレジデントB(専攻医2 年目)、卒後5年目をレジデントC(専攻医3年目)として、本プログラムの開始時に下記の<外科基本コース><各科重点コース>の2つのコースから1つを選択します。

・上記二つのコース以外に兵庫県養成医を対象とした兵庫県養成医外科専門医取得4年コースを2020 年度より設定します。

・いずれのコースであっても、総合診療能力のスキルアップのため、麻酔科、ICUまたは救命救急センターのいずれかで、レジデントAの期間中に希望により3ヶ月間研修を行うことができます。なお体幹外傷を経験するために、救命救急センターのローテート期間以外でも希望により手術に参加することができます。

・サブスペシャルティ領域(消化器外科,心臓血管外科,呼吸器外科, 小児外科,乳腺外科,内分泌外科)の研修は外科専門医研修から連続あるいは重複して積み重ねることが効率的であり、推奨すべきであると考えます。サブスペシャリティ領域の診療経験や修練経験は、外科専門医研修開始時点に遡って算定することができます。研修方法にかかわらず、サブスペシャリティ領域などの専門医審査の申請には、外科専門医の取得が条件です。また、サブスペシャリティ領域の専門医取得済みの場合、外科専門医の更新手続きはサブスペシャリティ領域の更新をもって代行できます。

外科基本コース

消化器・肝胆膵・心臓血管・呼吸器・小児・乳腺内分泌のそれぞれの専門領域及びそれらの総合されたオールラウンドの外科医育成を含む3年間の外科修練プログラムです。将来的にどの専門領域に進むにもまずは外科医としての広い見識と技術を身に付け、その後各専門領域に進む事を目指したプログラム内容です。レジデントA・B・Cを通じて、兵庫医科大学病院と連携施設で修練します。

レジデントA

初期臨床研修2年修了後、基本的診察能力及び外科基本的知識と技能の習得を目標とします。研修開始前に、個々の希望を聴いて、卒後臨床研修センターにおいて12ヵ月分の研修計画を調整し、各科に配属されます。サブスペシャリティ領域の取得を目指す専攻医には、研修領域を配慮します。

レジデントB

診療能力の向上に加えて、外科知識・技能の実地臨床への応用する力量を養うことを目標とします。卒後臨床研修センターと相談して外科専門医取得に十分な症例数の経験ができるように配慮します。専攻医2年目終了時に、外科専門医に必要な予備試験(筆記)の受験資格があります。

レジデントC

医師として診療に従事し、かつ、後進への指導にも参加します。不足領域の症例経験を優先してローテートをおこないます。カリキュラムの習得を終えた専攻医には、積極的にサブスペシャリティ領域の専門医資格習得に向けた研修へ進みます。専攻医3年目終了時までに必須手術経験を終え認定試験(面接)を受けて、外科専門医の資格取得する事が目標です。

各科重点コース

3年目より自分が将来目指す専門領域での修練を主とし、兵庫医大病院と連携施設において手術経験を積み、その他の領域のローテート期間を付随させ、3年間で日本外科学会専門医取得を目指します。

レジデントA

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科・乳腺内分泌外科のいずれかに入局します。卒後臨床研修センターと所属した医局で相談して、3年間の研修計画を立てます。外科基本コースと同様、下記のローテート研修は必須です。

レジデントB

兵庫医大病院と連携施設で修練し、専攻医2年目終了時に、外科専門医に必要な予備試験(筆記)を受験します。

レジデントC

兵庫医大病院と連携施設で修練し、専攻医3年目終了時までに必須手術経験を終え認定試験(面接)を受けて、外科専門医の資格を得ます。

*研修終了まで消化器外科4診療科(肝胆膵外科・上部消化管外科・下部消化管外科・炎症性腸疾患外科)を決める必要はありません。

兵庫県養成医外科専門医取得4年コース

兵庫県養成医が臨床研修終了後4年で日本外科学会専門医資格取得を目指すプログラムで、連携施設病院で3年、兵庫医科大学病院にて1年の研修を行いオールラウンドな外科医育成を目指すプログラムです。1-3年目の前期派遣期間を連携施設にて外科専門医研修を行い、終了後不足症例やサブスペシャリティ研修を後期研修の1年間兵庫医科大学病院で行います。

年次毎の専門研修計画

<外科基本コース・各科重点コース>

施設群ローテートの例:少なくとも半年間は基幹施設で研修します。

予想される経験症例数

いずれのコースであっても、研修プログラム管理委員会で、研修実績を把握しレジデントの希望を尊重して、内容と経験症例数に偏りや不公平がないように十分配慮します。兵庫医科大学外科専門研修プログラムの研修期間は3年間としていますが、習得が不十分な場合は習得できるまで期間を延長することになります(未修了)。

レジデントA(専門研修1年目)

一般外科/麻酔/救急/病理/消化器/心・血管/呼吸器/小児/乳腺・内分泌経験症例200 例以上(術者30 例以上)。これには初期臨床研修期間のNCD 登録症例を含む。(上限100 例)

レジデントB(専門研修2年目)

兵庫医大病院もしくは連携施設のいずれかで研修します。一般外科/麻酔/救急/病理/消化器/心・血管/呼吸器/小児/乳腺・内分泌経験症例350 例以上/2 年 (術者120 例以上/2 年)

レジデントC(専門研修3年目)

兵庫医大病院もしくは連携施設のいずれかで研修します。不足症例に関して各領域をローテートします。

兵庫県養成医外科専門医取得4年コース

大学院進学

レジデントB・C期間中に大学院(夜間大学院を含む)へ進むことも可能です。大学院への入学を考える場合は、進学の時点ですべての領域で各科に入局することとします。臨床に従事しながら臨床研究を進めるのであればその期間は専門研修期間として扱われます。

アクセス Access

公共交通機関:阪神電車・武庫川駅下車すぐ

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