兵庫医科大学病院 放射線技術部 技師室







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体幹部定位放射線治療(SBRT:Stereotactic Body Radio Therapy)

■体幹部定位放射線治療とは
  体幹部の限局した小腫瘍に対して、多方向から照射する技術と照射する放射線を正確に病変に照準する技術によって、従来の放射線よりも大線量を短期間に照射することを目的とした治療です。

   当院では肺がんを対象としています。肺がんの中でも、定位放射線治療の適応となるには様々な条件がありますので、担当医が診察の上で最終判断いたします。
        
 

SBRTまでの流れについて

 
1. 固定具の作成
●照射回毎の照射中心位置のずれを最小限に抑えるために、各患者様専用の固定具を作製します。

●固定具と体の位置関係の再現性を確保するため、皮膚表面にマーキングを行います。
2. 治療計画用のCT撮影
●腫瘍や周囲臓器を3次元的に把握するために、CT撮影を行います。

●また、肺腫瘍は呼吸による移動が大きく、その移動量、移動方向を評価する目的で4次元CT撮影も行います。
3. 照射位置(範囲)の確認
●治療計画の作成、検証を経て実際の治療となります。

●固定具の中に寝ていただき、体位を再現します。X線写真やCT撮影によって、照射位置が正しいか確認を行います。
4. 治療(照射)
●多方向から3次元的に放射線を照射します。

●照射は1日1回12Gyを計4回(48Gy)行います。1回の治療時間は照射位置確認を含めて1時間程度です。


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