兵庫医科大学病院 放射線技術部 技師室







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CT検査とは

 

CT?

 CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略で、X線を照射して、身体を通過したX線量ののデータを収集し、コンピューターで処理することによって、身体内部の臓器などを画像化する検査です。 身体の輪切り像や立体的な3D画像を作成することもできます。

X線は、身体の組織や臓器によって、X線の通過しやすさ(透過性)が異なります。 肺のように空気がたくさんあるところはX線が通過しやすく黒く見えて、骨のような堅い組織はX線が通過しにくいため白く見えます。

また、このふたつの中間の透過性を示す水や筋肉などは灰色に見えます。X線の透過性が病変と正常部位とで異なることを利用して、病変を描出しています。

《頭部》 《胸部》 《腹部》

 CT検査では、身体の輪切り像が得られるため、身体の内部の構造を詳しく調べることができます。 また、最近ではほとんど、X線管球を連続回転させながら、同時に寝台を移動させることによって、らせん状に1回のスキャンで撮影する方法が用いられています(ヘリカル・スキャン)。

この方法により、検査時間は従来のCTよりも大幅に短縮されました。 また、得られた断面像を再構成することにより、さらに高精度の3次元立体画像も得られるようになっています。

このようなCT装置をマルチスライスCT(Multi-Slice CT もしくはMSCT)と呼んでいます。

 

実際の検査

■どのようにして検査するのですか?
  検査の際には、CT装置の寝台に仰向けに寝ていただき、ガントリーという大きな円筒状の穴の中に寝台ごと移動させて撮影を行います。

ガントリーの中では、X線管球(X線を出すところ)と検出器(X線のデータを受け取るところ)が向かい合わせで配置されており、これが身体の周りをぐるぐる回りながらデータをとっていきます(これをスキャンといいます)。

■検査時間はどのくらい?
  検査時間は撮影部位によっても異なりますが、約5〜15分程度です。

■検査時に注意すること
  スキャンを行なっているときに身体を動かすと、きちんとしたデータが取れずきれいな画像にならないので、検査中は身体は動かさないようにお願いします。

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