医学部 - 講座紹介
消化器外科学(炎症性腸疾患外科)
専門部門(臨床医学系講座)
潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病(CD)に代表される炎症性腸疾患(IBD)はわが国でも右肩上がりに増加し、UC:22万人、CD:7万の罹患数に到達しています。日本ではIBDを専門とする内科医は徐々に増えつつあり診断、治療の均てん化が進んでいますが、IBDを専門に診療する外科医はまだまだ非常に少ない現状があります。
本院は、IBDの専門病院として約30年前から内科、外科両方に専門医が在籍し診療をおこなってきました。2009年にIBDセンターが設立され、内科、外科の専門医による毎日の外来診療を行うようになりました。さらに現在も継続してIBD専門医の育成、臨床研究、病態解明にむけた基礎研究を行い、国内だけでなく世界的にその情報を発信しています。
IBDは生産年齢の中心である若年で発症することが多く、疾患の再燃や増悪は社会的にも大問題で、個人的にも生活の維持、例えば就学、就労、結婚、妊娠、出産など様々な人生の重要ターニングポイントに影響を及ぼします。さらにIBDの発症や経過には食生活も大きく関わることや、腸管だけでなく皮膚や関節、眼など様々な臓器に病変を生じてしまうこともわかっています。したがって内科、外科だけではなく多くの診療科、看護、ソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士などあらゆる医療人材がチームとなって診療にあたることが重要視されています。
今後もチーム医療による最適な診療体制を維持し、IBD患者さんのよりよい生活を維持するようにお手伝いしていきます。
講座情報
- 主任教授
- 池内 浩基
- 教授
- 内野 基
- 講師
- 桑原 隆一、堀尾 勇規
- TEL
- 0798-45-6372
- FAX
- 0798-45-6373