薬学部

よくある質問

Q

どのような学⽣を求めていますか。

A

1.ヒトの命の価値を理解し、他者の立場を尊重し、思いやりと優しさをもって人にかかわることができる学生。
2.何事にも好奇心、疑問をもち、主体的に考えて問題解決しようとする学生。
3.将来、医療専門職者となることをはっきりと自覚し、そのために努力する学生。
以上のような学生を求めています。

Q

卒業後、兵庫医科⼤学病院に就職することは出来ますか。

A

兵庫医科大学病院の採用試験に合格すれば就職が可能です。ただし、薬剤師国家試験に合格することが必須条件となります。

Q

卒業後の主な進路・就職先について教えてください。

A

病院や薬局での薬剤師として活躍することに加えて、製薬企業、食品・化学品関連企業、保健衛生を担当する行政職への就職が考えられます。また、大学院博士課程に進学し、さらに専門性の高い教育を受けることも可能です。

Q

取得できる資格について詳しく知りたいのですが。

A

薬学部医療薬学科を卒業すると、薬剤師国家試験受験資格を取得できます。その他には、卒業により取得可能な資格や、薬剤師の免許を取得することで就ける業務、取得可能な資格があります。

■薬学部を卒業すれば取得できる資格
危険物取扱者【甲種】受験資格、食品衛生管理者、食品衛生監視員任用資格、毒物劇物取扱責任者、向精神薬取扱責任者、廃棄物処理施設技術管理者(要実務経験)、建築物環境衛生管理技術者(要実務経験)、水道技術管理者(要実務経験)

■薬剤師であれば取得できる資格
薬事監視員、麻薬管理者、衛生検査技師、検疫委員、食品衛生監視員、環境衛生指導員、外国製造医薬品等の国内管理者、放射線医薬品の製造所の放射線取扱主任者、医薬品製造業の製造所ごとの管理薬剤師

Q

男女の適性について向き不向きはありますか。

A

薬剤師の仕事内容に男女の違いはありません。大学での教育内容でも男女を区別するカリキュラムなどはありません。

Q

結婚しても仕事をつづけることはできますか。

A

薬剤師の仕事は、結婚しても続けることは十分可能です。

Q

他学部との交流とは具体的にどのようなことですか。

A

薬学部の学生は、第1学年次には看護学部やリハビリテーション学部生を含めた3学部合同で「医療概論」を受講し、医療専門職者としての心構えを身につけるとともに、兵庫医科大学病院での実習で実際の臨床現場を経験します。また、早期体験実習合同チュートリアルがあり、医学部を含めた4学部の学生がグループごとに討議内容を発表します。第2学年次には3学部合同で「チーム医療概論」を受講し、多職種連携のあり方を学びます。さらに第3学年次には看護学部の先生による「看護論」やリハビリテーション学部の先生による「総合リハビリテーション論」が必修科目として設定され、第4学年次には4学部合同の「チーム医療論演習」で医療現場での多職種連携を模擬体験します。これらの授業を通じて、卒業後に必要となる多職種連携能力を身につけてもらいます。

Q

どのような先生がいますか。

A

例えば、薬物治療の現場において、使用する薬を最終的に判断して処方するのは医師の役割ですが、附属の兵庫医科大学病院で臨床に携わる医師が、教員として教鞭を執っているため、最新で実践的な学びの提供が可能となっています。また、病院薬剤師・薬局薬剤師などの実務家はもちろんのこと、企業勤務経験のある研究者まで、その経歴は多岐にわたっています。
各専門分野のスペシャリストが担当するカリキュラムによって、より専門的な薬学教育を受けることができます。

Q

薬剤師とはどのような仕事をするのですか。

A

薬局の店頭で医薬品を販売したり、調剤薬局や病院の薬局で処方箋に基づいて医薬品を調合し、患者さんに飲み方や副作用などを説明する姿は見たことがあるでしょう。もちろんこれらも大切な仕事ですが、今後はさらに薬のスペシャリストとして医療チームに加わり、医師、看護師や理学・作業療法士とともに、個別の患者さんに適した治療法について考えたり、処方箋に記載された薬について医師の相談に応じたり、新しい薬の情報を伝えたりする仕事が増えます。また、⾃宅で療養中の患者さんに、薬を通じて医療を提供することも重要な仕事になります。その他、新薬の開発研究、食品やサプリメントなどの開発・品質管理、環境衛生を含めた薬事行政に携わる仕事もあります。すべて薬を通じて人の健康や社会の福祉に貢献するやりがいのある仕事です。

Q

4年制と6年制の薬学部では、どのような違いがありますか。

A

4年制の薬学部では、化学物質としての医薬品の合成、化学物質の主体に対する作用のメカニズムを解析するなど、物質の重点を置いた基礎教育が中心となり、その点でヒトに重点を置いた6年制の薬学部とは教育目標が違います。そのため、薬剤師国家試験受験資格は基本的には与えられません。したがって、4年制の薬学部卒業生の進路は医薬品販売やMR(医薬情報担当者)などが主となると予想されます。6年制薬学部では、薬剤師として良い就職先を見つけるために必要なサイエンス(知識)、アート(技術)そしてハート(心、特に患者さんの立場を理解できる心)を学べるようなカリキュラムを提供しています。このようなカリキュラムは今後の薬剤師の活躍が期待される業務(病院薬局業務、在宅ケアなどにおける医療提供施設としての薬局業務)につながるものです。

Q

他大学の薬学部との大きな違いは何ですか。

A

最大の特色は西日本有数の医系総合大学であるということです。医・看護・リハビリテーション学部の3学部はもちろん、附属の兵庫医科大学病院と連携し、医療現場にあるからこそできる薬学教育に取り組んでいます。これからは、医師、看護師、薬剤師および理学・作業療法士が一丸となって患者さんをケアする多職種連携[例えば、緩和ケア、補完医療、栄養管理、褥瘡(床ずれ)ケアなど]や患者さんの心や社会的背景を踏まえた全人的医療が重要になります。これらの医療行為に参加するためには、薬剤師は次の3つの能力や感性を身につける必要があります。まず、薬の専門家として医師や他の医療専門職種者とコミュニケーションできる能力、薬の専門家としてだけではなくヒトとして個々の患者さんとコミュニケーションできる能力、そしてヒトの健康と幸せを心から喜べる感性です。薬剤師として必要なこれらの能力や感性を涵養するためには、本学薬学部の教育環境がベストだと自負しています。病院の現場で医療スタッフや患者さんと接する機会が多いほど、より良い教育が受けられるだけではなく、患者さんの立場で医療を理解できるのではないでしょうか。また、職種は異なりますが「ヒトの幸せに医療人として貢献する」という同じ大志を持つ他学部の学生達と同じキャンパスで交流することは、薬剤師としての将来に必ず役立つはずです。

Q

薬学共用試験や薬剤師国家試験への対策はどのようになっていますか。

A

長期実務実習の場で実際の医薬品を取り扱い、患者さんとコミュニケーションをとるためには、予め十分な知識、技能、医療マインドをもっていることが検証されなければいけません。そのために全国の薬学部が協力して「特定非営利活動法人 薬学共用試験センター」を設置しています。長期実務実習を受講するためには、そのセンターが主催する薬学共用試験で一定以上の成績を修める必要があります。薬学部では、学生全員が薬学共用試験に合格するために手厚い共用試験対策を行っております。また、薬剤師国家試験では、充実した対策プログラムも用意していますので、国家試験への対策は万全です。

Q

卒業後の就職先は大丈夫ですか。

A

キャリアデザインセンターが、卒業生のネットワーク情報なども含めて支援します。学校法人兵庫医科大学連携病院の会(約130の医療機関)との連携により、薬学部・看護学部・リハビリテーション学部対象の合同病院説明会を実施し、就職をサポートします。また、卒業後に附属の兵庫医科大学病院薬剤部において、レジデントとして経験を積みながら専門薬剤師の資格をめざし、就職先を見つける制度も採り入れています。さらに、卒業生のキャリアアップを図るための卒後教育にも力をいれていますので、みなさんが卒業後に活躍する場は十分に広がっています。

Q

医学部や附属病院と連携することでどのようなメリットがありますか。

A

最大のメリットは、臨床現場を教育の場に活用できることです。6年間のカリキュラムでは、人体の構造と機能、病気の発症メカニズム、薬の作用メカニズムなどの医療薬学に関する科目と、6か月間の実務実習が大きなウエイトを占めています。附属の兵庫医科大学病院や医療に関する教育資源の豊富な医学部との連携は、大きなアドバンテージです。