薬学部 - 研究室紹介
生体分析化学
物理系薬学分野
本研究室では、「百聞は一見に如かず」を実践するため「見える化」をキーワードに、2つの大きな研究テーマを設定しています。1つ目は、細胞・組織において発生・消去されるシグナル伝達物質や、生体に対して微量でも悪影響を及ぼす重金属類の見える化研究です。つまり、シグナル伝達物質や重金属類を光らせて可視化できる試薬「蛍光プローブ」の設計開発です。「使えば光る」素晴らしい蛍光プローブを生命現象の解明に取り組んでいる世界中の研究者に提供できるように、この研究に取り組んでいます。2つ目は、2015年11月に本学、丹波市、そして兵庫県丹波県民局の三者間で締結した「薬草振興の連携活動に関わる協定書」に基づいた「当帰(とうき)葉」の機能性成分、その含量、そして効能効果の見える化研究です。特に、当帰葉茶の飲用効果について、機能性成分ならびに健康増進の観点から、見える化に取り組んでいます。この研究をとおして、当帰葉を食材として普及し、薬草産地・丹波市における地域創生活動を支援していく所存です。