医学部 - 講座紹介

胸部腫瘍学(特定講座)

専門部門(臨床医学系講座)

先進諸国において20世紀に大量のアスベスト消費があり、その影響で中皮腫という悪性腫瘍が急増してきました。わが国では欧米にやや遅れて、近年この疾患の発生が増え続けています。中皮腫はほとんどが胸部(胸膜)に発生し、予後は極めて不良です。早期診断法の樹立と効果的な治療の開発が世界的に求められています。
我々の施設には悪性胸膜中皮腫をはじめとするアスベスト関連疾患の患者さんが非常に多く来院されます。そこで、胸部腫瘍学講座を設け、診療と研究の両面へ力を注いでいます。診療面では、本院の中央診療部門である中皮腫センターにて、毎日の外来診療を行っています。全国から紹介される方があり、検診事業もここで行っています。
研究面では、実際の患者さんの診療から得られる臨床研究から始まり、病態の解明や治療開発を目標に、生物学、分子生物学、病理学など多角的なアプローチを行っています。
治療が困難とされているこの悪性疾患の治療成績を少しでも向上させたいと願い、臨床・基礎の両面から研究を推進しています。実地診療を礎に、社会の要請に応える臨床研究、疾患の解明に迫る質の高い研究を継続していきたいと考えています。

講座情報

特任教授
木島 貴志
特別招聘教授
長谷川 誠紀
TEL
0798-45-6088
FAX
0798-45-6783
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