医学部 - 講座紹介

消化器外科学(小児外科)

専門部門(臨床医学系講座)

<研究分野>
臨床研究としては、低侵襲手術を行うことを目的に安全性に重点をおき、それぞれの疾患において工夫を凝らした術式を研究しています。例えば、胃瘻造設に新しいデバイスを用いて胃カメラと腹腔鏡を組み合わせて、10kg未満の小さなお子様に対しても行える、より安全かつ簡便な術式を報告しています。また、小児腎腫瘍の研究を中心に小児がんに関する研究を行っており多数報告しています。また、小児外科疾患に関連した漢方治療をテーマとした研究も行っています。
基礎研究では胎児消化管の成長発達、小児悪性固形腫瘍の分子生物学的研究、漢方薬の作用機序に関する研究などを行っています。

<診療分野>
小児外科は、赤ちゃんから中学生までの、小児の手術をしなければ治らない病気を治療する診療部門です。 主な診療分野は以下の通りです。

1.新生児外科
新生児集中治療室(NICU)を連携して、生まれたての赤ちゃんの外科治療を担当しています。緊急性の高い先天性横隔膜ヘルニア、食道閉鎖症、先天性腸閉鎖症、直腸肛門奇形などの先天性疾患の手術を行っています。

2.乳幼児外科
鼠経ヘルニア、急性虫垂炎や腸重積症といった日常よくみる疾患だけでなく、胆道閉鎖症、ヒルシュスプルング病、呼吸器疾患や小児がんなどの幅広い高度の専門性を必要とする疾患の手術も行っています。

3.内視鏡外科
おなかを大きく切る(開腹)のではなく、小さな穴をいくつか開けてそこに腹腔鏡や胸腔鏡(内視鏡=カメラの一種)や器具を挿入して手術を行います。傷が小さく、術後の痛みが少なく回復が早いなどのメリットがあり身体への負担を減らすことができます。小児外科では主に、鼠経ヘルニア根治術、虫垂切除術、脾臓摘出術、先天性胆道拡張症根治術、漏斗胸手術、肺切除などがあります。

講座情報

教授
大植 孝治
TEL
0798-45-6582
FAX
0798-45-6581
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