医学部 - 講座紹介

消化器外科学(下部消化管外科)

専門部門(臨床医学系講座)

研究:大腸癌の発生・進展・転移機構の分子生物学的研究を中心に、幅広い臨床研究・多施設共同臨床試験を行っています。具体的には再発予測・治療効果予測因子としてのcfDNA/ctDNAの有用性の検討や、肝転移消失におけるMRIの有用性の検討を行い、実地臨床への応用をめざしています。また、周術期静脈血栓塞栓症に対する薬物予防の有用性を検証するための多施設共同臨床試験も進行中であります。さらに他臓器合併切除を伴う拡大手術の安全性向上を目指した術式の開発や、術前画像診断を用いたナビゲーション手術の研究も行っています。

診療:年間手術症例は350例で、そのうち約200例が大腸癌であります。その90%以上を腹腔鏡で手術しています。当科の診療の特徴は、3点あります。1点目が拡大手術、局所再発手術の経験の豊富さです。骨盤内臓全摘術など他臓器合併切除を必要とする高難易度手術に対しても腹腔鏡で手術を行っており、近畿圏はもとより、全国から患者さんが紹介されています。原則、拡大手術も腹腔鏡でおこなっており、開腹と比較して劇的な出血量減少が図れています。2点目が全手術症例を内視鏡外科学会技術認定医が担当します。現在、スタッフ8名のうち6名が本資格を有しており、安全な手術を提供できていると考えています。3点目が直腸癌に対する多彩なアプローチです。直腸癌手術は骨盤の深い部位での操作が必要となります。そのため、ロボット支援下手術や経肛門アプローチを併用することで良好な術野が確保でき、安全な手術が提供できます。

講座情報

主任教授
池田 正孝
講師
別府 直仁、片岡 幸三、木村 慶
TEL
0798-45-6370
FAX
0798-45-6373
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