医学部 - 講座紹介
乳腺・内分泌外科学
専門部門(臨床医学系講座)
乳腺・内分泌外科学では、乳がんの治療向上を目指して、臨床研究や基礎研究に日々取り組んでいます。現在日本人女性の9人に1人が乳がんに罹患するといわれ、乳がんは女性にとって最も身近ながんとなっています。乳がんの罹患者数の増加に伴い、死亡者数も年々増加しており、多くの患者さんとご家族が乳がんに苦しめられており、診断や治療のさらなる向上が望まれています。
乳がんの治療は外科手術が一番大切です。私たちはがんの根治性を損なわずに、形と機能が保たれる手術を心がけ、乳房温存手術や乳房再建手術について、形成外科とも協力しながら積極的に取り組んでいます。さらに患者さんの病状に合わせて、手術に加えて薬物療法(化学療法、ホルモン療法、分子標的薬)、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行っています。先進的な取り組みとして、遺伝子検査で化学療法の効果を予測したり、治験による最新の治療を導入したりしています。また遺伝性乳がんに関する遺伝学的検査を行い、リスクに応じた対応、リスク低減のための予防的手術などを実施しています。
より多くの患者さんを助けるためには、最新の医療を取り入れていくとともに、乳がんの診断や治療を向上させるための医学研究が不可欠です。私たちは、患者さん一人ひとりに合わせた効果的な集学的治療を実現すべく、治療法の選択のための診断法の開発や、新しい薬物療法の開発につながる乳がんのメカニズムの解明などに取り組んでいます。国内外の研究機関との共同研究も積極的に行っており、乳がんの分野で特色あるユニークな研究を推進し、多くの成果を論文として報告しています。
講座情報
- 臨床教授
- 三好 康雄
- 臨床准教授
- 永橋 昌幸
- TEL
- 0798-45-6374
- FAX
- 0798-45-6252