医学部 - 講座紹介

感染制御学

専門部門(臨床医学系学科目)

感染制御学講座は感染症治療や抗菌薬耐性菌、院内感染の対策など感染症に関連することを教育、研究を行っています。感染症は大変ありふれた病気ですが、目に見えない分なんとなく実感が湧きにくいものとなっています。しかし、肺炎、腹腔内感染、尿路感染、手術後の感染など極めて多彩な領域に関連しています。当講座は学生への教育として、これらの感染症を微生物―病態―治療薬を一体して理解できるよう目指しています。また、抗菌薬の適切な使用方法について研究、実践に力を入れています。薬剤投与においては最大限の効果と副作用の回避するためにも、適切な抗菌薬の選択や投与量の選択が必要です。特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や抗菌薬耐性緑膿菌などの高度耐性菌に対する抗菌薬は腎臓の機能などへの影響もあるため、薬物の血液中の濃度測定や投与方法についての研究、教育を行っています。
また、感染症治療もさることながら、感染症に罹らないようにする予防が最も大事です。当講座ではワクチンに関することや、感染症の伝播を防ぐ方法も教育するとともに、本院においては様々な感染症対策の実践部署としても機能しています。分子生物学的な手法を用いた院内感染対策にも力を入れており、遺伝子検査による早期の感染症診断や菌株の同定による感染対策への応用を積極的に取り入れ、地域や病院全体を視野においた感染症対策を行っています。

講座情報

准教授
中嶋 一彦
TEL
0798-45-6689
FAX
0798-45-6769
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