医学部 - 講座紹介
歯科口腔外科学
専門部門(臨床医学系講座)
当講座では、口腔・顎・顔面領域の炎症(う蝕や歯周病に継発することが多い)、外傷(スポーツや交通事故など)、嚢胞(歯に関連するものが多い)、腫瘍(良性・悪性)、顎関節(脱臼を含む)、神経性疾患(三叉神経痛や舌痛症など)、唾液腺疾患(口腔乾燥症を含む)などに対する診断と治療を行うとともに、当院でがんや心臓の手術、抗がん剤治療などを受けられる患者の周術期口腔機能管理を担っています。
臨床において遭遇する事象を的確に捉え、そのメカニズムを基礎的に解析し、治療に還元できるものでなければならない、ということを常に念頭に置きつつ、病理組織学・免疫組織化学・分子生物学的手法を駆使し、「(1)口腔癌・唾液腺癌および歯原性腫瘍の発生に関する解析」、「(2)口腔癌・唾液腺癌の抗癌剤および放射線への耐性機構の解析」、「(3)ビスホスホネートに代表される薬剤関連顎骨壊死の発症および治療への応用を視野に含めて、骨微小環境内における破骨細胞分化の解析」を研究の3本柱としています。
周術期口腔機能管理の保険導入、さらにはわが国の口腔感染症関連のガイドラインとして、歯科口腔外科領域の手術部位感染の予防、口腔カンジダ症の治療、口腔外科領域における新型コロナウイルス感染症の拡大予防、などの策定に携わってきました。これらの臨床での実績を活かし、上記の(1)(2)(3)における微生物の関与を明らかにすべく、学内外との共同研究を推進しています。
講座情報
- 主任教授
- 岸本 裕充
- 准教授
- 野口 一馬
- TEL
- 0798-45-6677
- FAX
- 0798-45-6679