医学部 - 講座紹介
皮膚科学
専門部門(臨床医学系講座)
当講座は、1973年(昭和48年)に藤浪得二先生(故人)が初代教授に就任し開講して以来、相模成一郎先生(故人)、喜多野征夫先生(故人)、山西清文先生が教授を歴任し、皮膚の角化や免疫に関して形態学的、生化学的、分子生物学的手法を駆使して研究を行い、多くの成果を上げてきました。特に最近では、表皮細胞が産生するIL-33がアラーミンとして2型自然リンパ球を活性化しアトピー性皮膚炎の発症に寄与することを報告し、世界をリードしています。2020年(令和2年)10月から金澤伸雄が5代目主任教授に就任し、専門である自己炎症をキーワードに、アトピー性皮膚炎との接点や未診断症例の病態解明に向けアプローチを開始しています。
臨床においては、皮膚科専門医主研修施設およびアレルギー専門医教育研修施設として、あらゆる皮膚疾患に対し、皮膚病理・画像診断・遺伝子解析などを駆使して正しく診断し、最新のエビデンスに基づき個々の症例に最適な治療を行っています。スタッフがそれぞれ皮膚科各領域の診療・研究に造詣が深く、診断や治療法の選択について自由な討論を行うことにより、知識だけでなく自ら考え対応できる皮膚科専門医の育成に役立てています。さらに、疾患モデル解析を用いた難治性皮膚疾患の病態解明と制御法の開発、生物学的製剤投与例や皮膚血管障害、節足動物による皮膚疾患などに関する臨床研究を行い、新たなエビデンスを構築し世界に発信しています。
講座情報
- 主任教授
- 金澤 伸雄
- 教授
- 夏秋 優
- 講師
- 永井 諒、村田 光麻
- TEL
- 0798-45-6653
- FAX
- 0798-45-6651