医学部 - 講座紹介

病態解析学

専門部門(臨床医学系講座)

臨床検査とは、病気の診断や重症度を把握するために行う検査全般のことを言います。病気の診断や治療、あるいは予防を正しく行う上で、臨床検査は欠かすことの出来ないものです。臨床検査には大きく分けて、血液、尿などの成分を調べる検体検査と心電図や超音波検査など体の働きを調べる生体検査(生理機能検査)があります。 臨床検査医学は正常な体の働きや病気の時に起こる体の変化を調べて、病気の診断や病状の指標となるものを見つけ、その測定法を研究する学問です。そのために病気の原因や病態の解析も行います。また、簡単で正確に測定できる方法を見つける研究とともに、今ある検査法についてより正確で短時間で結果が出るように検査法を改良するなど、基礎医学と臨床医学の橋渡しをする学問でもあります。

臨床検査医学講座は、医学部では学生に病気の診断に必要な検査項目についてどのような病態で変化するか、どのようにして測定するかについて教えています。病院では臨床検査は主に臨床検査技師が担当しますが、臨床検査専門医(医師)は臨床検査が正しく、正確な値が出るように管理したり、病態と一致しない値が出た場合にはその原因を詳しく調べたり、主治医にわかりやすいように検査結果にコメントを入れたり、診察現場の医師と検査室の橋渡しをしています。

研究面では様々な研究を幅広く行っていますが、当講座の主要な研究テーマは「アデノシンを介した炎症・免疫の制御」です。リウマチ・膠原病・がんなどの疾患でアデノシンがどのような働きをしているかを調べ、新しい検査法や治療薬の開発を行っています。その他、「変異ヘモグロビン」研究では、遺伝子の突然変異によって正常と異なる構造となったヘモグロビンが身体にどのような影響を与えるか、さらに他の検査項目にどのような影響を与えるかについて研究しています。

講座情報

主任教授
朝倉 正紀
准教授
宮崎 彩子
講師
西村 晃一
TEL
0798-45-6877
FAX
0798-45-6873
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