医学部 - 講座紹介
医療統計学
専門部門(基礎医学系学科目)
”Statistics is the grammar of science (統計学は科学の文法である)”。これは近代統計学の先駆者として様々な功績 (例えば、ヒストグラム、標準偏差、相関の積率としての定義、その線形回帰との関係の研究、カイ二乗統計量の導入等) を残したKarl Pearson博士の言葉です。この言葉は、科学を言語と見做した時、それを読み解くための文法は統計学であることを示唆しています。科学は、関心の対象となる様々な事象が生起する際の法則を知識及び智恵として確固たるものとなるよう、体系的かつ経験的に探究及び実証する行為であると考えられます。すなわち、科学はその対象で定義されるものでなく、この行為でもって定義されるものであり、これはいわば「方法論 (methodology)」を含んでいるといえます。「統計学 (statistics)」はこの基盤を提供してくれます。
当講座は、医学部の基幹講座の一つとしてデータそのものを扱う専門講座であることから”Life Science [ライフサイエンス] (生命科学)”、”Health Science [ヘルスサイエンス] (健康科学)”、”Data Science [データサイエンス] (データ科学)” を推進すべく、統計学の中でもいきものを対象とした統計学としての「生物統計学 (biostatistics)」を専門としてそれに関わる研究、教育、並びに人材の育成及び輩出に日夜励んでいます。