医学部 - 講座紹介
麻酔科学
専門部門(臨床医学系講座)
意識のない状態で痛みを感じることなく手術を受けるためには、全身麻酔が必要です。意識がある状態でも痛みを感じることなく手術を受けるには、区域麻酔が必要です。そして全身麻酔と区域麻酔の中にも様々な麻酔方法があります。最近の新しい手術を含む全ての手術において、麻酔科医はこれらの麻酔方法の中から最適な方法を選択して、安全で快適な麻酔を行い、手術中や手術後の患者さんの命を守る仕事をしています。
もし麻酔なしで手術をすれば、体が耐えることができない侵襲や痛みを生じることは、容易に想像できます。この手術侵襲や痛みに対して、体が耐えることができるように科学的にコントロールする方法と学問を築き上げてきたのが麻酔科学です。「手術室の内科」とも言われる所以です。この麻酔科学が発展する経過で、体に対する侵襲をコントロールして治療する集中治療医学や、痛みをコントロールして治療するペインクリニックが、サブスペシャリティーとして生まれました。
当講座では、手術侵襲に対してどのような麻酔方法や全身管理を行えば、患者さんの手術中のバイタルサインを維持し、手術後の回復を促進できるか研究しています。具体的な研究内容は、手術侵襲の定量的指標の開発、最適な体液管理の研究、エネルギーの源である骨格筋のミトコンドリアの研究などです。これらの研究で得た医学的知識が、世界中の医療に応用されることで人類に貢献することを目標に、研究を続けています。
講座情報
- 主任教授
- 廣瀬 宗孝
- 教授
- 植木 隆介、狩谷 伸享、多田羅 恒雄(兼務)
- 講師
- 下出 典子、奥谷 博愛
- TEL
- 0798-45-6392
- FAX
- 0798-45-6393