研究基盤教育学

本教室では、大学院の初期教育を立案、実行、評価することで、大学院学生のレベルアップを目指し、その目的のために医学研究、特に基礎医学研究、臨床との橋渡し研究（トランスレーショナルリサーチ）、産学連携研究の基盤となる医学研究概論、バイオハザード、基本的実験技術、情報処理技術などの共通教育科目や実験演習などのカリキュラムの立案、実行、評価を行います。

大学院科目としては、先端医学研究所からのテーマを引き継ぎ、悪性腫瘍を中心とした様々な疾患に対する新規治療法の研究開発を行っています。共同利用研究施設と協力して、主に細胞、遺伝子治療に関して新しいドラッグデリバリーシステムとしてウイルス感染キャリア細胞を応用し、悪性腫瘍に対するキャリア細胞および腫瘍特異的細胞融解型ウイルスやファイバー改変型アデノウイルスベクターやレンチウイルスを用いた遺伝子治療法の新規開発を行っています。また悪性腫瘍の臨床研究に向けた画期的な吸入型遺伝子治療法の臨床研究開発や、各種がん幹細胞研究の延長線上に腸内細菌フローラの遺伝子治療へと展開し、消化器がんの革新的治療法から予防法の開発研究を行っています。

昨年度より、がんや難治性疾患に対する集学的治療法の確立に向けての各種治療法の治療エビデンスを明確にする研究にも着手し、現在は漢方薬治療法を用いて行っています。