薬学研究科(大学院)

研究科長あいさつ

探究心・研究マインドをもつ薬剤師を養成

新型コロナウイルス(COVID19)を例示するまでもなく、人類は常に新たな疾病の出現に対処する必要があります。また、人々の生活環境や習慣の変化もこれまでにないスピードで進んでおり、それに伴う様々な健康被害や複雑な疾病症状も報告されます。これら様々な医療現場の問題に対して、私達医療人は最前線で向き合うことになります。未知の疾病や複雑な疾病症状を敏感に感じ取り、それに対する対処法を確立していくには、常に未知の現象に対して探究心を持ちそれを解明する姿勢が求められます。本学薬学研究科では、医療の最前線で薬剤師として働きながら、医療現場での様々な問題解決にアプローチしていく薬剤師の素養となる探究心・研究マインドを養成します。大学病院という恵まれた環境を有する本研究科で、ぜひ、博士号取得を目指してください。

薬学研究科長
青木俊二

使命・目的・教育目標

使命

医療の高度専門化及び異なる医療職種間の連携が進む中で、薬剤師や薬学研究者は広い社会的視野をもって、高度な専門知識と科学的研究手法を活用して、新しい薬物療法の開発、創薬、生命現象の解明などを行い、社会に貢献していく必要があります。兵庫医科大学大学院薬学研究科は、建学の精神「社会の福祉への奉仕」・「人間への深い愛」・「人間への幅の広い科学的理解」を継承し、最先端の薬学的知識と科学的研究手法を修得し、薬学及び医療の抱える諸課題を解決する研究能力を持った人材を養成することにより、薬学の進歩と医療の発展に貢献します。

目的

 薬学研究科は、医療薬学専攻を設け、薬学研究を志す者に、薬学に関する高度な専門知識と研究手法を修得させ、高い課題発見・問題解決能力と研究倫理を培い、独創性豊かな研究を立案・遂行できる力を養成します。これにより、研究成果を世界に発信するとともに、地域社会に還元し、薬学の進歩と医療の発展に貢献できる薬剤師や薬学研究者を育成します。

教育目標

薬学研究科は、使命を実現するために、下記の能力を身に付けた人材の養成を目標とします。

1.医療現場における諸課題を薬剤師の視点から見出し、それを解決する臨床的研究を立案・遂行し、医療の質向上と変革を推進することができる薬剤師。
2.薬学分野における研究課題を科学的視点から見出し、それを解決する基礎的研究を立案・遂行し、医薬品創製、生命現象の解明、生命科学の進展などに貢献できる薬学研究者。