リハビリテーション科学研究科(大学院)
研究科長あいさつ

リハビリテーションの未来を切り開く人材の輩出を!
今の時代はVUCAであると言われます。VUCAとは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の4単語の頭文字から構成され、変化が急激で将来の予測が困難な状態を指します。リハビリテーションにおいても、人類が初めて直面する超高齢化社会での活躍が期待されたり、疾病や障がいのある人だけでなく、何らかの生きづらさを抱えたりそれが危惧される人々への対応が求められたりと、前例のない貢献が求められはじめています。そういった意味では今は大きな転換点にあると思われます。
今と同じような激動の時代、幕末に、江戸幕府海軍奉行であった勝海舟が神戸に西洋式の海軍教育をおこなう私塾を開設しました。そこでは、当時他にはない先進的な知識・技術や国際的な視野を得ることができたといわれます。ここで薫陶を受けた坂本龍馬らが未来を見据える広い視野を持ち、後に明治維新の立役者になっていきます。
本研究科は、160年前の神戸海軍塾の精神を引き継ぎ、先端的なリハビリテーション教育をおこない、未来を切り開いていくような人材の輩出を目指しています。そして、そのために修士課程に加えて、博士後期課程教育を2025年度から開始しました。予測できない時代に新しいリハビリテーションの在り方を作り上げていく熱意をもつ学生なら、学閥などの制約なしに我々の仲間に加わっていただきたいと思いますので是非、本研究科に入学ください。
リハビリテーション研究科長
小林 隆司
リハビリテーション科学研究科 使命・目的
使命
リハビリテーション科学研究科は、理学療法・作業療法等の医療分野の専門性を有した人材が、医学・医療・保健学・心理学などの幅広い知識を修得し、さらに多種多様な疾病や高齢者などに対するリハビリテーション介入の効果について、多面的かつ科学的に分析し、それらの成果を地域社会に応用できる研究者・教育者及び優れた研究能力を持った高度専門職者を育成します。
目的
リハビリテーション科学研究科は、リハビリテーション科学専攻を設け、リハビリテーション領域における最新の知見や技術を取り入れた医療が提供できる高度専門職者の育成並びに様々なデータ解析からエビデンス創出して新しい医療を提案できる研究者・教育者を育成します。
修士課程 目的・教育目標
目的
リハビリテーション科学研究科は、リハビリテーション科学領域として、病態運動学分野及び人間活動科学分野の2分野を設け、それぞれの分野において必要となる理論並びに技術を教授することで、社会に有益な人材を輩出しようとするものです。教育研究活動を推進する人材及びより高度な臨床実践能力をもつ人材を育成します。
教育目標
リハビリテーション科学研究科は、下記の能力を身に付けた人材の育成を目標とします。
1.リハビリテーション科学における科学的根拠並びに最新の専門的知識を修得し、幅広い医療人としての教養を培います。
2.専攻する分野において、より高度な専門的知識並びに研究能力を修得し、更なる発展・向上に努めることができる素養を培います。
3.科学的根拠に基づいた臨床実践を展開でき、後進の育成に寄与できる指導者としての素養を培います。
4.専攻する分野における研究課題に取り組み、研究能力を培います。
博士後期課程 目的・教育目標
目的
リハビリテーション科学の追求と創生に向けた取り組みを展開することにより、この領域の更なる発展を担うことができる研究者及び優れた研究能力を備えた高度専門職者を育成する。
教育目標
リハビリテーション科学研究科は、以下の能力を身に付けた人材の育成を教育目標とします。
1.自らの研究によりリハビリテーション科学分野におけるエビデンスを創出できる人材
2.リハビリテーション科学を牽引していくリーダー的役割を果たせる人材
3. 地方公共団体との協働により地域保健計画の策定等に貢献できる人材
4.産学連携によりリハビリテーション科学分野における機器開発を担える人材
5.リハビリテーション科学分野における国際的なフィールドで活躍できる人材