リハビリテーション科学研究科(大学院)
各専門分野紹介(リハビリテーション科学研究科 修士課程)
病態運動学分野
運動器障害
運動をはじめとする様々な介入が身体機能や動作に与える影響、運動器障害に関連する病態の解明、運動器障害の予防や健康増進などに関連する領域を対象としています。
これらに関連する自ら設定したテーマについて、基礎医学や関連領域の知識・技術を用いて研究計画の立案、研究の実施、論文作成などの指導を行います。
内部障害
呼吸・循環・代謝機能などの内部障害を有する方を対象とした治療的介入の向上に主眼をおき、病態を的確に捉え、介入の是非の判断やエビデンスに基づいたプランの立案ならびに適切な介入の実施、さらには効果判定ができる素養を有した人材を育成することを目的としています。
また研究では、呼吸・循環機能に関する運動生理学的手法を用いた基礎的研究から、実際の臨床に即した介入効果に関する研究など、幅広い関連領域からテーマを設定し、研究計画の立案・研究の実施、論文作成などの指導を行います。
神経障害
脳血管障害を代表とする神経系に障害を有する方を対象とした治療的介入の向上に主眼をおく研究領域であり、障害像・生活環境に応じた介入方法や効果判定等にかかる高度な知識を有した人材を育成することを目標としています。急性期治療だけでなく、予防を含めて幅広いテーマが想定できることから、治療面だけでなく、生活指導や人材育成等も含めたテーマを取り扱うこととしています。研究指導においては、基礎的・臨床的テーマを設定し、研究計画の立案、研究の実施、論文作成を行います。
人間活動科学分野
身体・認知活動
日常生活活動・余暇活動・生産活動等のひとの作業活動を、身体機能・認知機能との関連から科学する領域であり、障がいに関連する研究のみならず障がい予防や正常機能の探求も含めて、作業活動の質の向上に貢献することを目的とします。
研究では、自ら設定したテーマについて、先行研究や関連領域の知見をもとに研究計画の立案、研究の実施、論文作成を通して、ひとの作業活動に関する知見を発展させる能力の基盤を培います。
精神活動
精神や高次脳機能、発達に障害があり生きづらさを抱える人々から、定量的もしくは定性的なデータを収集し、心身機能や活動・参加、環境の状況やそれらの相互作用を解明したり、精神活動のリハビリテーション技術の効果を検証したりすることを目的としています。
学生自らが設定したテーマに関する、文献研究、研究計画の立案、研究倫理審査、研究の実施、論文作成、プレゼンテーションといった一連のプロセスを指導します。