医学部 - 講座紹介

薬理学

専門部門(基礎医学系講座)

薬理学講座は医学部2年生を対象に「生体と薬物」の講義を担当しています。「薬理学」という名の通り、講義では薬の働きを分子・細胞・組織レベルで解説し、それぞれの薬が「治療薬」として用いられる理由や副作用が起こる原因を理解することを目指します。また、薬理学の講義を通して、他の講義で習得した知識を整理し、体系的な理解に導きたいと考えています。

薬理学講座では、薬物依存やうつ病などの精神疾患に関連する研究を進めています。社会から受けるストレスは薬物依存やうつ病のリスク因子であり、薬物依存やうつ病患者では情動変化や認知機能の低下が起こります。また、薬物依存から回復しても、少量の依存性薬物や強いストレスに曝露されると、再度依存の状態に陥る「再燃」が起こります。しかし、再燃を防止する薬が開発されていないことや、既存の抗うつ薬で治療効果が得られないうつ病患者がいることから、薬物依存やうつ病が起こるメカニズムを解明することは非常に重要です。また、ストレスは循環器疾患や消化器疾患のリスクも増加させるなど、ストレスは脳以外にも全身の生体機能を変化させます。学内外の共同研究により、薬物依存やストレス関連疾患のプロジェクトを推進し、新たな創薬標的の提案や治療薬の開発に繋げることを目指します。

講座情報

主任教授
北岡 志保
講師
木村 信也、北中 順恵
TEL
0798-45-6333
FAX
0798-45-6332
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