医学部 - 講座紹介

法医学

専門部門(基礎医学系講座)

講座では、教育と研究の他に、兵庫県警察本部から依頼のあった法医解剖業務を日常的に行っています。近年、法医解剖数は全国的に増加傾向にあり、本学についていうと、年間200体を超えています。解剖することになる遺体は、犯罪で亡くなった方や死因がわからない方です。法医学講座にとって、解剖は学生教育や研究の基本となるもので、解剖時に得られる知見は、学生への教育に使われたり、研究の端緒になったりしています。 法医学の講義は4年生におこなっています。学生が将来、臨床医になった時に必要となる法医学の知識を身につけてもらうようにしています。

研究では、以前から、比較的若い人の突然死の原因について、不整脈死の原因となる遺伝子の異常について研究を行っています。若年性突然死の解剖事例をそれほど多く扱うことはありませんが、こうした研究は、死因を明らかにするという解剖本来の目的を果たすだけではなく、遺族の予防医学にもつながる面があり、今後も行っていきたいと考えています。

法医学講座は、基礎医学に分類されていますが、日常的に解剖という現業を抱えており、臨床業務を抱える臨床医学の性格が強い講座といえます。現在、法医解剖業務に携わる医師の数は全国に150人ほどとなっていて、医学部卒業後に法医学を志す学生が現れることが期待されています。

講座情報

主任教授
西尾 元
准教授
山本 琢磨
講師
西口 美紀
TEL
0798-45-6577
FAX
0798-49-3279
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