医学部 - 講座紹介

消化器外科学(肝・胆・膵外科)

専門部門(臨床医学系講座)

肝胆膵外科学では、「肝臓、胆管および胆嚢、膵臓の癌(悪性腫瘍)を手術で取り除き、治療すること」を診療、研究の中心としています。いずれも重要な臓器で、手術は複雑な手技を要する、ことが特徴です。

肝臓:肝癌の治療法には肝切除術が効果的です。切除対象領域を蛍光にて標識する「プロジェクションマッピング」を肝切除に応用しています。そのためにMIPS(Medical Imaging Projection System)という装置を世界に先駆けて開発導入し、安全かつ正確な手術に役立てています。なお、病気が進んだ進行肝癌では、手術を断念することが通例でしたが、手術前後に薬物療法を施行し、手術治療の可能性を拡げています。大腸癌から肝臓に飛び火した転移性肝癌にも、薬物療法を組み合わせて治療しています。いずれも、日本ないしは世界でも最も進んだ集学的治療を行っています。

膵臓:近年増加している癌で、糖尿病の悪化や体重減少をきっかけに見つかることも多いです。手術が最も有効な治療法ですが、病院に来られた患者さんの9割は、進行膵癌となっており、手術ができないのが現状です。薬物療法を付加することで、そういった患者さんにも手術を受けていただく可能性を拡げ、また手術後の再発を抑える工夫を凝らしています。

胆管:肝臓で作られた胆汁の通り道である胆管に癌ができると、肝臓、膵臓も含めた大きな手術になることが多いです。肝臓、膵臓および移植における豊富な手術経験をもとに、複雑な手術も安全に行っています。薬物療法を交えた最先端の集学的治療を行っています。

講座情報

主任教授
廣野 誠子
准教授
中村 育夫
講師
多田 正晴、末岡 英明、奥野 将之
TEL
0798-45-6582
FAX
0798-45-6581
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