医学部 - 講座紹介

生物学

教養部門(一般教育系学科目)

本講座では、医学部1年生へ生物学の教育を行うと共に、以下の3つの研究を2名の教員で行っています。

  1. われわれ人間のからだを真に理解するためには、脊椎動物がどのように進化してきたかを知ることが必要ですが、脊椎動物の初期の姿やかたちの進化の過程には謎が多く残されています。もっとも早く地球上に現れた脊椎動物は、顎をもたない無顎類と呼ばれる原始的な魚類で、現在ヤツメウナギとヌタウナギのみが生き残っています。この2種と他の脊椎動物の脳や感覚器の発生過程を比較することで、初期の脊椎動物の姿と進化の過程を明らかにしようとしています(生物学 准教授 菅原)。
  2. ほとんどの生物は有性生殖を行いますが、配偶子の大元である生殖細胞が分化する過程を明らかにすることを目的としています。実験的に雌性2倍体や3倍体の胚を作成して、生殖細胞および生殖巣の分化過程を正常な胚と比較することで明らかにしたいと思っています(生物学 主任教授 山﨑)。
  3. ヒトの体内、口腔内や消化管内には多くの微生物(常在菌と言います)が存在し、ヒトと共存しています。口腔内では、歯の表面にこの微生物に由来する「バイオフィルム」が形成され、これはう蝕(虫歯)や歯周病の原因にもなります。現在は、数種の口腔内細菌に的を絞り、バイオフィルム形成にどの様に関わっているかを香川大学医学部と共同で調べており、この研究のうち、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡による解析を担当しています(生物学 主任教授 山﨑)。

講座情報

主任教授
山﨑 尚
准教授
菅原 文昭
TEL
0798-45-6375
FAX
0798-45-6383
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