兵庫医科大学 呼吸器内科(兵庫医科大学病院 呼吸器内科)

当科での新内科専門医研修・呼吸器専門医研修について

兵庫医科大学呼吸器内科での新内科専門医研修・呼吸器専門医研修

2016年度以降に医師免許を取得し内科医を目指される先生方は、各病院の新内科専門医プログラムに沿った研修を行って内科専門医を取得し、その後サブスペシャリティー分野の専門医を取得することになります。

旧制度では、内科のサブスペシャリティー専門医取得のためには認定内科医を取得することが必須であり、認定内科医を取得したのち(最短で卒後4年目に取得)、サブスペシャリティー専門医を取得する(呼吸器専門医は最短で卒後7年目に取得)という流れでした。
現行制度では、初期臨床研修終了後、各病院の内科専門医研修プログラムに登録して内科専攻医として研修を行い、内科専門医取得後(最短で卒後6年目に取得)、または内科専門医取得とほぼ同時にサブスペシャリティー専門医取得となります。現行制度では内科専門医取得なしではサブスペシャリティー専門医を取得することができません。

新内科専門医プログラムの修了要件の中で多くの専攻医が苦労することは、56疾患群・160症例以上のJ-OSLERへの登録、29の病歴要約の作成です。
様々な科の疾患の経験が必要とされ、特定の科のみローテートしていると必要な疾患群や症例を経験することができない場合もあります。
兵庫医科大学病院内科研修プログラムは各科での協力体制が確立されており、新内科専門研修で足りない疾患がある場合は他科にローテートできるシステムとなっています。
なので、サブスペシャリティーが決まっていて内科専門医研修の際に特定の科のみローテートしていても必要な疾患群や症例を経験することができないという事態には陥りません。

新内科専門医制度では、3年間のプログラムのうち、一定の期間は関連病院で研修を受ける必要があります。
4年目か5年目に関連病院で1年研修を受けていただきますが、関連病院での研修期間の延長・短縮や、これらの病院以外での研修を希望される場合、一度ご相談ください。

新内科専門医制度では、内科専門医取得後にサブスペシャリティー専門医研修を受けることも、内科専門医研修とサブスペシャリティー専門医研修を並行して受けることも可能です。
当科では早期に一人前の呼吸器内科医になっていただくため、入局された専攻医の先生には内科専門医研修とサブスペシャリティー専門医研修を並行して早期に呼吸器専門医を取得していただくようにしていますが、研修に関して希望がある場合はご相談ください。

呼吸器内科専門医試験の受験資格取得に際して最もハードルの高いものが、 呼吸器病学関係の論文3編を揃えることです。

大学病院である当科は希少な症例が多いため症例報告を作成するに困ることはなく、また基礎研究や臨床研究も行っているため科として年間で多くの論文を執筆しています。

先生方が望まれる場合、当科は卒後6年目での新内科専門医試験受験、卒後7年目での呼吸器専門医試験受験(ともに最短)を約束します。