研究者受講管理システム
科学技術振興調整費中皮腫臨床試験センター
エコチル調査兵庫ユニットセンター

「日本脊椎関節炎学会学術集会 優秀演題賞」を二年連続受賞(アレルギー・リウマチ内科 吉川卓宏病院助手)

2020年9月26日、糖尿病内分泌・免疫内科学 アレルギー・リウマチ内科の吉川卓宏病院助手が「日本脊椎関節炎学会学術集会 優秀演題賞」を受賞しました。
吉川病院助手がこの賞を受賞するのは二年連続となります。

受賞した研究の詳細は下記をご覧ください。

吉川病院助手(左)と松井教授(右)
受賞した吉川病院助手(左)と松井教授(右)

授与団体名

公益社団法人 日本脊椎関節炎学会

受賞演題

「当院におけるSAPHO症候群30例の臨床症状とサイトカインとの関係について」

概要

兵庫医科大学病院でのSAPHO症候群の臨床症状と各種サイトカインとの関係を解析した。

研究手法と成果

【手法】
2014年9月から2018年10月の間で当院通院中のSAPHO症候群30例について、血液検査結果、胸肋鎖骨過形成症 (sternocostoclavicularhyperostosis :SCCH)の有無、末梢関節炎の有無、掌蹄、膿庖症(Palmoplantar Pustulosis: ppp)の有無、治療内容、サイトカイン測定結果(solubleTNF receptor [sTNFR]I、sTNFRII、interleukin,[IL] -6、IL-17、IL-22、IL-23)について解析した。
統計解析は、群間解析についてはEZR1.41を用い、階層クラスター解析はJMP14を用いて行った。有意水準はP=0.05とした。

【成果】
診断時年齢はmedian51.5歳であり、性別は男性11例、女性19例であった。喫煙率は80%であった。
SCCHは30%、PPPは73.3%、末梢関節炎は36.7%に認めた。CRPはmedian0.30 mg/dL、ESR20.5 mm/hであった。
SCCHの有無、PPPの有無、末梢関節炎の有無で階層クラスター解析を施行したところ3群に分類された。
Group1 はSCCHが主病態の群、Group2はPPPが主病態の群、Group3はPPPと末梢関節炎が主病態の群であった。この3群では、sTNFR1はGroup3で高い傾向にあり、IL-17はGroup3で低い傾向であった。
IL-22とIL-23はGroup2とGroup3で高い傾向であった。

考察

今回の解析からは、 PPPはIL-22.IL -23との関連が示唆され、 SCCHとIL-17との関連、末梢関節炎とTNFの関連が示唆された。SAPHO症候群における臨床症状とサイトカインとの関連性がより明確になれば、今後のSAPHO症候群の治療方針の一助になると考える。

兵庫医科大学 〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1番1号 TEL:0798-45-6111 (代)

Copyright(c) Hyogo College Of Medicine.All Rights Reserved.