受賞

「日本消化器病学会総会」でJournal of Gastroenterology High Citation Awardを受賞(消化器内科学 准教授 榎本 平之)

2023年4月6日~8日にかけて出島メッセ長崎で開催されました「第109回日本消化器病学会総会」において、消化器内科学(肝・胆・膵内科)の榎本平之准教授が表彰されました。

受賞した研究の詳細は下記をご覧ください。

■授与団体■ 一般財団法人日本消化器病学会

■受賞内容■ Journal of Gastroenterology High Citation Award

概要

本賞は日本消化器病学会の英文誌 「Journal of Gastroenterology」のImpact Factor値向上に貢献した論文に対し、授与される賞です。2020年に同誌に掲載された論文「Transition in the etiology of liver cirrhosis in Japan: A nationwide survey」により今回の受賞につながりました。

研修の背景

日本では、2008年から国家主導による肝炎対策を世界に先駆けて行われているなかで、「日本国内のウイルス性肝炎からの肝硬変が減少すること」が期待されていました。そこで、2018年の第54回日本肝臓学会総会において、「肝硬変の成因に関する実態把握」を目的に全国調査が行われました。

研究手法と成果

ポスターシンポジウム「肝硬変の成因別実態」に応募いただいた68演題(全国79施設)の協力のもと肝硬変症例の成因について集計を行いました。最終的に48,621例が解析対象となり、日本国内においてウイルス性肝炎に起因する肝硬変が減少し、「非ウイルス性肝硬変が増加している実態」を明らかにしました。
(参考:2020年4月13日公開)


今後について

2023年6月開催予定の第59回日本肝臓学会総会の際に「肝硬変の成因に関する全国調査(日本国内の動向も含む)」について報告予定です。

研究費等の出処

第54回日本肝臓学会総会の企画をもとに実施

掲載誌

Journal of Gastroenterol. 2020 Mar;55(3):353-362.
※榎本准教授の受賞について:日本消化器病学会「Journal of Gastroenterology High Citation Award 受賞者」