受賞

「日本人工関節学会 最優秀演題賞」を受賞(整形外科 助教 井石琢也)

2022年2月25日、整形外科の井石琢也助教が「第52回日本人工関節学会 最優秀演題賞」を受賞しました。

受賞した研究の詳細は下記をご覧ください。

受賞した井石琢也助教

授与団体名

一般社団法人 日本人工関節学会

受賞演題

「人工膝関節全置換術における術直後痛は術後成績に関連するか」

概要

近年、人工膝関節全置換術の術後痛については、さまざまな疼痛対策の進歩により、大きく改善していると言われている。しかし、未だに疼痛の程度については個人差・バラツキが認められる。
本研究は人工膝関節全置換術において、手術直後の疼痛の程度は「術後長期の成績(主に疼痛や手術への満足度など)に関連するのか」を検討した内容

研究手法と成果

【手法】
人工膝関節の術後1日目から3日目までの「VAS:Visual analogue scale」の平均値が「33以上の群(High群)」と「33より小さい群 (Low群)」の2群に群分けを行い、術後3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月時に、疼痛VASスケール・患者満足度・膝関節機能評価を患者立脚型用紙を用いて測定し、2群間で比較検討を行った。

【成果】
術直後の疼痛が小さい群 (Low群)において、術後3カ月・6カ月・12カ月全ての期間における「疼痛VASスケール」「満足度」が良好であった。また術後12ヶ月における膝関節の機能評価もLow群で良好であった。

考察

術直後の疼痛を抑えることは「術後長期的な疼痛」や「満足度の改善」につながると考えられる。今後も術直後の最善な疼痛対策への追及や研究が非常に重要であると考える。