お知らせ
「2023年度 兵庫医科大学 神戸キャンパス 学位授与式」を挙行しました
2024年3月15日、「2023年度兵庫医科大学神戸キャンパス(薬学部・薬学研究科/看護学部・看護学研究科/リハビリテーション学部・医療科学研究科)学位授与式」をポートピアホールにて執り行いました。コロナ禍で人数制限や座席間隔の確保などの規制を設けた式典が続いておりましたが、本年度は規制なく晴れの門出を祝うことができました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、実習の中止やカリキュラムの変更、部活動の活動停止など貴重な学生生活の途中で様々な制限を余儀なくされた277名の卒業生。変化や不安の多い中でも真摯に勉学に励んだ結果、無事に卒業の日を迎え、鈴木学長から学位記を授与されました。
また、創設者の森村茂樹先生にちなんだ「森村賞」や兵庫医科大学同窓会である海梟会から贈られる「海梟賞」など各賞の表彰が行われ、学生の功績が称えられました。
学長式辞(一部抜粋)
卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。皆さんは入学時には大学名も校歌も違いましたね。淋しく思う方もいるかもしれませんが、医系総合大学として今後の発展に期待してください。
私は、皆さんが学び卒業していくために「大学」として重要なことが2つあると考えています。1つ目は良い医療人を世の中に送りだすという、社会に対する責任です。もう1つは皆さんが医療人として幸せな人生を送ることができる素養をもてるための教育を行うことです。
これからの日本は誰もが経験したことのない少子化と人口減少社会に向かいます。またITやAIの急速な進歩はとどまることはないでしょう。
そうした社会で幸せな医療人としての人生を送るためにはどのようなことが必要でしょうか。二つあげたいと思います。
1つは患者さんの喜びを自分の喜びして感じられることです。もう1つは、皆さんには自分のやりたいこと、好きなことに全力で取り組んで欲しいということです。
しかし好き放題をしても、うまくいくわけではありません。約束して欲しいことが2つあります。
1つ目は目標を明確にし、高く設定することです。素晴らしい能力がありながらも、自分で目標を下げてしまう傾向の方がいます。明確で高い目標を自分で設定して頑張りましょう。
2つ目は倫理的、道徳的であることです。人間として一定のモラルを保ち、みんなから愛されるキャラクターであってください。ずるい人間は長期的には排除されます。正直で道徳的で、人間性豊かであることは生き残るためには必須です。
皆さんにはこれから素晴らしい未来が待っています。自信を持って好きなことに真っすぐに打ち込み、幸せな人生を送ることを期待しています。本日は誠におめでとうございます。