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米国内科医師による全てが英語でおこなわれる特別授業を実施(医学部生4年次)

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米国内科医であり、オレゴンヘルスサイエンス大学医学部教授であるレベッカ・ハリソン氏が2023年9月の1か月間、診療参加型臨床実習に入る前の本学医学部4年生を対象に「英語で学ぶ臨床推論(※)」の授業を全8回行いました。

(※)「英語で学ぶ臨床推論」は、将来、医師として働くうえで必要となる“患者さんが訴える症状や症候から疾患を絞り込む”「臨床推論力」を身につけることをめざす科目です。全8コマで構成されており、授業中は全て英語で進めていくことが特徴の1つ。英語で臨床症例を扱い、ディスカッションも全て英語で行うことで、臨床推論力だけでなく、諸外国の患者さんを診療する際に必要なコミュニケーション能力を学生のうちから習得することをめざしていきます。
また、本授業はコロナ禍での中断を除き、2013年より毎年おこなってきました。

今回、洛和会音羽病院(京都市)や東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センターなど国内各地で医学生や研修医の指導にあたってきたレベッカ氏をお招きし、授業をおこなっていただきました。

「臨床推論の授業」では、既に学修済みの基礎医学や臓器別臨床医学の知識を背景に、患者さんの症状や症候から鑑別診断をおこない、臨床診断を進めていきます。医学部生の英会話技能にはばらつきがあるうえ、授業のすべてがレベッカ氏とのディスカッションで進むことから、授業の最初では教室での議論に戸惑う学生も少なくありませんでした。しかし、すべての学生が「学修が必要な症状や徴候に関する症例」を担当し、「英語で症例プレゼンテーション」をおこない、レベッカ氏や他の学生との「症例カンファレンス」を英語でおこないました。全8回の授業を通じて、英語での臨床推論力のみならず、「英語でカンファレンスを理解する」といったレベルまで、学生の技能は向上していきます。

動画(授業の様子)

Photo Gallery(2023年9月20日の授業風景)