お知らせ

ダイバーシティプロジェクト(DP)教員制度を開始~女性医師・研究者の積極的なキャリアアップを応援~

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概要

本学 医学部では、女子学生が増加傾向にあるにもかかわらず、ロールモデルとなる女性教員の管理職が少ないのが現状です。このたび、将来活躍が期待される優秀な女性教員を対象とし、積極的なキャリアアップをサポートする「ダイバーシティプロジェクト(以下DP)教員制度」を創設しました。これにより、本学 医学部における女性教員のさらなる躍進を目指します。

当制度では、診療、教育、研究の3領域のいずれかの領域で特筆すべき業績があり、昇任するにふさわしい人格、見識を備えた本学 医学部の女性教員に対して、一定期間、研究費の支給や研究支援員配置等のサポートを行います。期間終了後に審査を実施し、基準を満たす者を上位職として登用します。

2023年度 ダイバーシティ(DP)教員 採択者一覧

氏名 現職位 所属 採択後職位 コース
李 知子 講師 小児科学 臨床准教授 准教授コース
孫 安生 教育講師 病原微生物学 教育講師 講師コース
角谷 美樹 助教 糖尿病内分泌・免疫内科学 臨床講師 講師コース
木原 多佳子 助教 病理学 病理診断部門 臨床講師 講師コース

2023年度 採択証書授与式

2023度は、12名の応募者の中から准教授・1名と講師・3名を選出し、7月1日に採択証書授与式を行いました。4名は、学長からの祝辞にやや緊張した面持ちでしたが、本学初のDP教員としての抱負や目標を力強く述べました。今後、自身の研究成果に加え、本学における女性教員・研究者のロールモデルとして活躍することが望まれます。

左より順に、 鈴木学長、 李臨床准教授、 孫教育講師、 角谷臨床講師、 木原臨床講師、 髙雄ダイバーシティ推進室長

6月20日の世界経済フォーラムでは2023年度 ジェンダーギャップ指数が発表されました。日本は世界146か国中125位と、前年度から9つもランクを下げ、2006年の調査以来、過去最低となりました。
ジェンダーギャップ指数は「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野でジェンダー平等の達成度を指数にしています。日本では、「教育」「健康」の指数が高いにもかかわらず、経済参画や政治参画の面では低い結果となっています。
教育水準が高く、健康な女性が、その能力とは別の要因でキャリアを断念せざるを得ない現状を打開し、キャリアアップを望む女性が生き生きと活躍できる環境を目指していくために、まずは組織や企業が下地を作っていく必要があります。
本学では、優秀でモチベーションの高い女性教員がさらに活躍していけるよう、ダイバーシティ推進室が主体となりキャリア支援に取り組んでまいります。