欧州研修について

2014年度以降、欧州情勢により中断しています。

欧州研修とは、毎年3月頃に約2週間「日欧文化交流学院(デンマーク名:Nordfyns Folkehojskole)を拠点として行う海外研修です。

研修受入先

研修受入先の日欧文化交流学院(デンマーク名:Nordfyns Folkehøjskole)は、デンマーク第2の島、フュン島北西部の海岸沿いの街、ボーゲンセ市にあります。
2005年度よりデンマーク独特の学校制度である「Folkehøjskole(通 称・国民高等学校)」としてデンマーク政府から認可を受け、3カ月から6カ月を1タ-ムとして学生を受け入れています。学生は日本人のほか、知的障害を持つデンマーク人、中東欧のEU諸国、中近東やアフリカからの移民や難民などといった世界各地から集まっています。
日本人を対象として、約1週間の短期研修、2週間から4週間の高齢者向けシニアカレッジ、社会福祉施設への研修を実施するほか、さまざまな目的を持った研修生も多数受け入れています。
研修では、先生方からデンマークの民主主義に基づく医療や福祉を学び、学院では、学院学生さんと夕食や会話を楽しめます。

Schedule例(※下記の情報は過年度のものです)

3/14(Mon) 関西空港 → フランクフルト
3/15(Tue) フランクフルト → コペンハーゲン
3/16(Wed) トレーニングセンター
認知症対策班(Mitdelfart Sygehus)
重度身体障害者入居施設(Bogense)
理学療法士の話
3/17(Thu) 州立病院(Regionshospitalet Horsens)
看護大学(University College tdllebelt ugeple jerskeutdannelsen Odense)
3/18(Fri) 幼稚園(Bornehaven Kaptajngarden)
高齢者センター(Kongsh ojcenter)
家庭医
3/19(Sat) ボーゲンセ → コペンハーゲン
3/20(Sun) ベニスへ

参加学生の学び

看護学部 看護学科

さまざまな施設を見学したことで、日本とデンマークの違いを事前学習の時よりも一層知り、学ぶことができました。看護の分野で特に印象が強かったのは、やはり州立病院と看護大学だったと思います。州立病院では、デンマークの看護師が働く環境を知ることができ、日本の臨床現場で働く環境とどのように違うのか、考えさせられました。
理学療法士、作業療法士、看護師にしても患者に必要なケアを提供するためには、豊かな人間性と幅広い視野を持つことが必要となってきます。今回の研修は、これから更に深い領域の学問を学ぶ上で、とても良い刺激になったと思います。

リハビリテーション学部 理学療法学科

欧州研修旅行に行って、デンマークの医療・福祉の現場を多く見学する機会が与えられましたが、その中で多くの日本の医療現場との違いを見ることができました。例えば、病院内の理学療法士は、それぞれ専門分野を持っており、運動療法や物理療法など各々の専門性を活かして治療を行えるようにしていました。
デンマークで日本との差を発見し、改めて日本の医療制度などを見つめなおすことで、日本の良さや改善すべき点が少し見えてきたように思います。
これから専門の勉強を進めて行く中で、今回学んだことを少しでも生かして、将来医療関係職種に就きたいと考えています。

リハビリテーション学部 作業療法学科

私は将来、老年・地域領域の作業療法士になりたいと考えており、今回訪れた高齢者センターには非常に興味がありました。センターで入居者様達の部屋を見て、事前学習で学んだ『自宅でも施設でも変わらないケア』を提供している場をじかに見ることができたように感じました。
今回の研修を通して、人間性や考え方が個人の人生の充実に大きく関わっていることを学びました。研修させていただいた施設の方々と交流していると、デンマークの方は明るく親しみやすい印象を受けました。また、行政や医療において個人の意見が尊重されているということも強く感じたので、もっと自分の意見を持ち、表現することが、より良い国と医療をそして国民のより良い生き方を作っていくと思います。