薬学部 - 研究室紹介

毒性学

衛生薬学分野

医薬品副作用のメカニズム解明のための研究を行っています。現在注目しているのは横紋筋融解症です。筋肉細胞の壊死を主な症状とし、腎障害や高カリウム血症などを伴うことがあり、重症化した場合は死に至る可能性もあります。横紋筋融解症には様々な原因が知られていますが、脂質異常症の治療薬であるスタチン系やフィブラート系、抗生物質のニューキノロン系と呼ばれる医薬品の服用が一因として挙げられています。しかし、副作用発現の詳細なメカニズムについては未解明のことも多く、それを明らかにすることで副作用の新たな予防法や治療法の確立が期待できます。
我々の研究室では、横紋筋融解症の病態を細胞レベルで再現し、遺伝子解析によって横紋筋融解症への関りが示唆される複数の遺伝子を同定しています。これらの遺伝子の機能を詳細に研究する分子生物学的手法をベースに、原因薬物を有機合成化学によって修飾し、副作用の原因となりうるようなタンパク質の有無を探索するケミカルバイオロジーの手法を組み合わせて、横紋筋融解症のメカニズムの解明に寄与したいと考えています。

研究室情報

教授
清宮 健一
助教
中尾 周平