薬学部 - 研究室紹介
臨床医薬品化学
化学系薬学分野
当研究室では、新薬の創製に向けた創薬化学研究と上市後の医薬品に対する医薬品安全性評価研究を行っています。
創薬化学研究は、臨床薬が少ない希少がんに対する有効な薬剤を探索しています。現在は、既存薬の代謝物に着目したドラッグリポジショニングを基幹テーマして研究を行っています。さらに、機械学習を基盤とした活性予測モデルからシード化合物を選定し、誘導体の探索合成を行っています。また、医薬品の新規なビルディングブロックの構築を志向した有機反応の開発も行っています。
医薬品安全性評価研究は、医薬品有害事象自発報告データベースを用いて有害事象の発生に関連する可能性のある薬剤の検出を行っています。さらに、自発報告データベース解析から生成された仮説に基づく臨床研究へと展開しています。
主な研究内容は、以下のとおりです。
1. 希少がんに対する既存薬代謝物のドラッグリポジショニング
2. 機械学習モデルを用いた希少がん治療薬候補化合物の探索
3. 薬剤耐性を有するがん細胞に対する併用候補薬の探索
4. アルキンコバルト錯体を用いた炭素環骨格構築法の開発
5. アルミニウム、ケイ素、硫黄の特性を活用した有機反応の開発
6. 医薬品有害事象自発報告データベースを用いたファーマコビジランス研究
7. 医薬品有害事象を対象としたヒストリカルコホート研究
研究室情報
- 教授
- 清水 忠
- 助教
- 長野 秀嗣