学部・大学院
症候病態TBL(I)(3年次)
グループワークを通じて、学生たちによる能動的な学習を促進する「チーム基盤型学習(TBL:Team Based Learning)」。3年生の授業で行われている「症候病態TBL(I)」では、課題として与えられた症候から各疾患の鑑別診断を行い、診断のプロセスや病態を学びます。
この授業では、まず予習の成果を測るために個人試験を行った後、6人ずつのグループに分かれ、個人試験で回答した内容やその理由について議論を実施。そこから導き出された回答内容を、グループごとに配付された2台の“iPad”を用いて入力していきます。
グループごとの回答内容は、教員のパソコンにリアルタイムで表示されるため、「なぜその回答にしたのか?」を教員がその場で質問したり、学生が考えた理由を説明したり、それを受けてまた教員が間違いの多かった問題を重点的に解説するなど双方向の授業で理解を深めることができるのが特徴です。
また、成績についてはグループ回答の正否だけでなく、グループ内での発言内容や貢献度など、学生同士の相互評価の内容も反映させています。
科目責任者:蓮池 由起子 准教授
TBL形式の授業は、受動的な授業に比べ学習効果に優れています。グループでディスカッションし、知識欲が高まったところでリアルタイムに解説が行われるので、より理解が深まります。
双方向での授業のため、教員も学生がなぜその答えを導いたかを知ることができ、間違いやすい箇所などを重点的に説明することができます。また、学生も自分たちの考えをまとめて回答する力をつけることができます。学生の皆さんには、丸暗記ではなく、なぜこの症状が起きるかなど自分で考える習慣を付けていって欲しいと思います。
学生コメント
- 座学にくらべて楽しく授業を受けることができました。
- グループで議論した後にすぐ解説を聞くことができるので、理解がより深まりました。
- iPadを使ったりしてクイズみたいな感覚で楽しかったです。
- 既にならった範囲をTBLで授業を受けると、新たな発見があって分かりやすかったです。
- 教科書を読んだり講義を聞くだけより、グループディスカッションで自分の考えを発表したり、みんなで検討するので記憶に残りやすいと思いました。