学部・大学院

生物化学統合TBL(1年次)

2020年度から開講した新たな科目で、医学・医療を学ぶにあたり生 命や人体を形態学的、機能的など様々な角度から理解することを目的に、その基礎として「化学」「生物学」「生化学」をチーム基盤型学修 (TBL: Team-Based Learning※)で学びます。
これらの3科目を掛け合わせ、在学生に応用課題を解いてもらい、総合的な理解を促進します。

※ 少人数のグループに分かれ、グループが協調的に課題に取り組み、 自主的にディスカッションすることを促す教育方法。

履修スケジュール

1日目

  • IRAT(予習資料の内容に基づく個人試験)
  • TRAT(6~8名程度のグループで行う試験、内容はIRATと同じ)
  • 試験の解説講義
  • グループ学修

2日目

  • グループ学修(応用課題 1~3題)
  • 解説講義

3日目

  • まとめ試験
  • 試験の解説講義

学生の声

1年次 今北 明日菜さん

TRATというグループ試験で、自分とは異なるメンバーの解答や考えを聞けたことは良かったです。また、意見を言葉にしてアウトプットすることで、自分自身の理解も深まります。
グループ討論では意見が割れることもありましたが、メンバーそれぞれの意見を聞いて、最も納得した答えをグループの最終回答にしました。
この授業は、基本的に予習に基づいて進行されます。私も予習は行いましたが、応用課題を解くのに苦戦したこともありましたので、「しっかりと事前に学んでおいた方がいい」と感じました。
複数ある分野の中で、特に興味深かったのは「生物」のTBLです。高校で習った知識と、大学入学後すぐの1年次前期で学修した内容を活かして課題に取り組むことができたため、達成感がありました。
自分の考えを説明するのは意外と大変でしたが、 医師として必要なコミュニケーション能力を少し身につけられた気がします。

1年次 吉村 凌我さん

TBLという学修形式は入学後にはじめて知りましたが、グループ内で一人ひとり知識と能力が違って面白かったです。
私は思考を張り巡らせて難しい課題を解くことが好きなため、この授業において、生化学の難問も楽しんで取り組むことができました。
授業を受ける際には「大事なポイントはどこか」に意識を集中させて受講しています。
TRATやグループ討論に関してグループ内でピア評価でお互いの感想を言い合うのですが、メンバー から「説明が早くて分かり辛いことがあった」と フィードバックしてもらえたため、現段階で気づけて良かったと思います。また、自分の頭では理解していても、メンバーへの説明時に口答では飛ばしてしまうこともあったため、今後気をつけていこうと感じました。

教員コメント

生化学 主任教授 鈴木 敬一郎

TBLの手法を用い、化学、生物学、生化学を統合して幅広い角度から学んでもらおうと開講した科目です。
課題に対してグループで協働して取り組み、大学受験における受身の勉強から脱却し、能動的な学修姿勢を身につけてほしいと思います。