学校法人 兵庫医科大学
薬物療法後に消失した大腸がん肝転移病変の 画像診断と術後診断の一致率は62.5% 画像上消失した病変に対しても、精密な肝切除計画と慎重な経過観察が重要
研究
本学の消化器外科学(下部消化管外科)講師 片岡 幸三 がこの度、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院が中央支援機構を担い支援する日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の大腸がんグループと、欧州の臨床試験グループであるEuropean Organisation for Research and Treatment of Cancer(EORTC)と共同で、薬物療法を行った大腸がんの肝転移病変について、画像で腫瘍の有無を予測可能か評価する研究(DREAM study)を行いました。本研究の結果、術前の画像診断と術後の診断との一致率は62.5%で、腫瘍細胞の有無を完全に予測することは難しいことを明らかにし、その成果が科学雑誌「JAMA Surgery」に掲載されました。