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先輩職員インタビュー

関わった医療職・事務職と
真摯に向き合い、
育んだ信頼関係が、
次の仕事につながる。

西宮キャンパス
人事部病院人事課

谷川 あす香
Tanigawa Asuka

Career Path

  • 2011年 病院事務部管理課
  • 2015年 篠山事務部管理課(主任)
  • 2019年 人事部病院人事課(係長)
(2024年9月末時点)

就職の決め手になったのは
兵庫医大の「印象」と「ワークライフバランス」でした。

なぜ、兵庫医大へ就職?就職した決め手を教えてください。

就職活動の時は、メーカーや金融など大手企業を、友人や周りの就活生と“流れ”で説明会を受けてまわっていた感じです。大学ではスポーツ新聞編集部の活動に力を注いでいたこともあり、新聞記者にも興味がありましたが、就業時間が不規則なイメージがあり正直不安でした。そうこうしているうちに周りには内定が出始め、私も焦っていた頃に運よく大手証券会社から内定を得られました。
証券会社では、営業として株や投資信託を販売したり、個人宅や中小企業に電話営業をしたりするということで、飛び込み営業をしている自分がイメージできず、迷っている中、兵庫医大の事務職(総合職)から内定をもらえました。

大手企業には新卒でしかいけないから蹴るのはもったいないな、大学職員は大手からの転職でもいけそうだし……。でも、兵庫医大は説明会や対応していただいた人事担当者の印象も良く、いろいろな思いが交錯して迷っている時、ふと高校時代のことを思い出しました。大勢の同期がいる証券会社で一から這い上がる感じが、高校時代の学校の勉強についていくのがとても大変だった頃の自分と似ているように思えてきて、ハードワークより「ワークライフバランス」を優先できそうな兵庫医大を選びました。この時、大学の就活セミナーで受けた、過去の経験をさかのぼる自己分析の作業をしっかりやっていて良かったと思いましたね。大学時代だけでなく、高校時代以前も振り返り「自分はどういった判断基準を持ってこれまで人生の選択をしてきたか」を整理できたうえで就職活動に臨めたことがこの選択につながったのだと思います。

自分を追い込んで疲弊したとき、
先輩から「周りの力を借りることの大切さ」を学んだ。

これまでは、どのようなキャリアを歩んで来られたのでしょうか。

入職後、今の担当業務を含めると3つの部署を経験することができました。西宮キャンパスの病院部門で4年4カ月、ささやまキャンパスの病院部門での4年間が今の土台になっています。入職後、最初の仕事は郵便物の仕分けや、東日本大震災の被災地派遣から戻ってきたDMAT(災害派遣医療チーム)の荷物の片づけなどでしたが、先輩の足を引っ張らないようにするだけで精一杯。周りの先輩は、後続チームの飛行機の手配や物資の手配をされる中で、役に立てずにもどかしい気持ちでした。新人なのだからと、担当業務に加え、「他の雑務もやります!」と自ら手を挙げて、気づいたらあれもこれもやって自分を追い込んでいました。

入職して半年後、疲弊していた私を救ってくれたのは病院事務部管理課の先輩方でした。嘱託雇用の方にも助けていただきながら、「周りの力を借りることの大切さ」を学ぶことができました。

1年2年と慣れていくうちに、過去の資料や引き継ぎ書を参考に資料を作成して、医師や看護師長に提案したり、全国の私立医科大学が集まる会議の実行委員をしたりするなど、受け身にならずどんどん積極的に行動できるようになり、充実感を持てるようになりました。気づいたら、30以上の職種の医療職と、それに紐づく事務スタッフと関わっていました。真摯に向き合い続け、顔を覚えてもらえたからこそ、次につながる仕事をつくることができたと思っています。

「全国のモデルになるような病院をつくるために、力を貸してほしい」
少数精鋭の環境・ささやまキャンパスだからこそ
走れた瞬間があった。

自分が「変われた」と思うのはどの時期ですか。

ささやまキャンパス(篠山事務部管理課)に異動になり、病院経営に携わってからです。一歩も二歩も成長できたと感じています。

ささやまキャンパスでは、とにかくアットホームな雰囲気で仕事ができます。全教職員数が西宮キャンパスの10分の1という少数精鋭の環境なので、すべての教職員とフェイス・トゥ・フェイスで協働しながら、じっくり患者さんと向き合うことができます。また、外を歩けば城下町の武家屋敷群など歴史的な建物のほか、古民家をリノベーションした飲食店やお土産屋さんもたくさんあるので、ささやま医療センターの職員ならではの経験もできますよ(笑)。

入職4年目で新たな職員健診の導入や外国人労働者の受入れなど未経験の業務を担当することになったので、悩んだり苦しんだりもしましたが、それを支えてくれたのは、当時の上司からいただいた言葉でした。「全国のモデルになるような病院をつくるために、力を貸してほしい」「失敗してもフォローするから思い切って」。力強い後押しがあり、自信を持って仕事ができるようになったことを今でも覚えています。

ささやま医療センターの経営に関わる一職員として、患者さんに何を提供できるか。どうすればもっと安全安心な病院運営ができるか。そうした少し高い視座で、直接病院長へ提案できるようになったのも、私なりに自分自身の力で走り続けられたのも、先輩にいただいた数々の温かい言葉が原動力でした。

2つの部署を経験したからこそ
育むことができた信頼関係。
採用試験の調整や新病院の人員調整など、重要任務も担う。

今のお仕事内容、役割やミッションを教えてください。

私が現在所属している人事部病院人事課は、多い時には1カ月に100名以上の採用試験を調整したり2日に1回面接をしたりするなど、ほとんどの医療職の採用業務をおこなっています。これは、大学病院の運営の基盤となる国家資格保有者の確保ともいえる重要な職務です。例えば、看護師の採用は毎年100人以上の規模でおこないますので、説明会への出展や見学会の開催、ホームページ作成等による採用広報の業務にも力を入れています。

また、最近では、新病院のフロアマップに合わせた必要人員の予測や、患者数に合わせた人員配分の見直しなども担当業務の一つです。

職員同士のコミュニケーションが大切なのはもちろんですが、人事の仕事は各部門が求めている人材のヒアリングが不可欠なので、急募の試験をおこなうなど、臨機応変な対応も求められます。

採用窓口となってからは、応募者から不安を抱いている様子が見受けられたり、依頼部署からご指摘を受けたりすることもありましたが、代替案の提示を行う等の工夫をしながら、根気強くコミュニケーションを重ね、信頼関係が育まれていきました。「(採用担当が)谷川さんからだったから安心して兵庫医大に入職できました」そんな言葉をもらえるようにまでなりました。新卒で入職してから2つの部署での経験を経て、病院の基本的なことを学び、院内の人脈を築けてから人事の仕事に就けたことで、現場の思いをできる限りくみ取った提案ができるようになったと思います。

兵庫医大の事務職には助け合いの文化がある―。
それは「人に教える」教育の土台があるから。

組織風土や働きやすさについて教えてください。

大学附属病院には、医療従事者や診療を支援するスタッフが多数在籍しています。

医師や医療従事者を育てる大学病院だからこそだと思うのですが、皆さん教えることが好きな方ばかり。教育を土台にしているような環境なので、丁寧に教え、サポートする風土が根付いているように感じています。新人の頃は、毎月の委員会開催にあたり、委員長の先生に、資料の添削をしていただき、要点が伝わる資料のまとめ方、エビデンスの重要性、スライドの色使いなどを教えていただきました。学会発表等で国内外に情報を発信される先生から教わることができる環境は、医科大学特有の環境なのかなと思います。

仕事で失敗をして落ち込むことはありますが、失敗した時点で自分だけ立ち止まっていてはさらに周りに迷惑をかけるので、仕事中は気持ちの切り替えを常に意識しています。

また、オフの時間にはなるべく仕事のことを考えないように、プライベートでは非日常の空間で過ごす時間をつくるようにしています。休日には、ランチに行ったり、ヨガを楽しんだり。御朱印集めや旅行、山登りに行くこともあります。兵庫医大の山岳同好会に新人の頃から参加していて、こういったサークルのような場で縦と横のつながりを大事にしていたおかげで、他部署の方々との交流も深まり、仕事においても助けてもらっています。

どの部署でもどんな立場でも
「みんなが働きやすい環境」をつくっていきたい。
仕事は『人間性も磨けるし、
日々発見があって、成長できる場』。

谷川さんにとって『仕事』とは。

例えば、フロア内のごみ拾いやコピー用紙の補充など、ちょっとしたこと、ささいなこと、誰もやりたがらない雑務も、立派な仕事だと思っています。いちおう、8人のメンバーを束ねている係長を務めていますので、「みんなの良さが活かせられるように」「それぞれが働きやすいように」そう思って毎日過ごしています。同じ部署の事務職の方からは「結構タフだよね」っていわれます(笑)。

「みんなが働きやすい環境をつくっていきたい」と自然に思うようになったのは、実は社会人になる前の経験からです。

大学時代に、新聞部としてサッカー部の広報を担当しました。そこでチームの団結力に感動したことがあります。目標達成のために、与えられた役割の中でそれぞれが1番になれば、結果もついてくるはずだという方針のもと、関係者がそれぞれの形でチームに貢献する姿勢を追い続けました。選手の思いに、自分自身も心動かされ、何かできることはないかと考えて動けるようになり、「周りの頑張る姿が自分の力にもなる」ことを体感した経験でした。このチームが総合力で優勝した時のように、仕事でも「達成した喜びをみんなで分かち合いたい」と思えるようになりましたね。

昔から「みんなの笑顔が自分の原動力」だったんです。だからなのか、周りからは「話しやすくて、何事も一生懸命な人」ってよくいわれてきました(笑)。社会人になってもその姿勢を変えず、目の前の仕事に真摯に取り組めていると思っています。これからも、人事として、医療職・事務職の皆さんがいきいきと働くことができる場をつくり、誇りを持って働ける人が増えていくように精いっぱいサポートをしていきたいです。

就活生へのメッセージ

社会に出る時には、選択肢が多すぎて悩むかもしれません。知名度、規模だけでなく、自分らしく輝ける場所ということを軸において、会社選びをするのも選択肢の一つかなと思います。
私自身、過去に自主性を発揮して過ごせた環境は、アットホームだったのか、競争重視だったのか等を振り返って選んだ記憶があります。
本学は、患者さんの力になりたいという思いを持つ人の集まりで、やさしい職員が多いです。一緒に働ける日を楽しみにしております。

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