～新たな治療の開発に貢献～医師主導治験（VIOLA試験）結果をもとに悪性中皮腫（胸膜以外）に対してニボルマブが初の承認

兵庫医科大学病院（兵庫県西宮市、病院長：阪上 雅史）は、悪性中皮腫（悪性胸膜中皮腫を除く）の患者さんを対象に、がん免疫治療薬オプジーボ®（一般名：ニボルマブ）を用いた第Ⅱ相医師主導治験（VIOLA試験）を2020年10月より開始しました。

＜参考：学校法人兵庫医科大学　ニュースリリースページ＞
　～新たな治療の開発をめざして～　悪性中皮腫（胸膜以外）に対する医師主導治験を開始
　https://www.hyo-med.ac.jp/corporation/publicity/news-releases/134/

VIOLA試験は、兵庫医科大学病院の主導の下、当院を含む計5施設が参加し、化学療法歴の有無にかかわらず、胸膜を除く悪性中皮腫の患者さん20名（うち、兵庫医科大学病院は11名）を対象に、オプジーボ240mgを2週間間隔で投与し、有効性及び安全性の検討を目的として実施しました。

本試験から得られた結果に基づき、小野薬品工業株式会社は、オプジーボ®点滴静注について、悪性中皮腫（悪性胸膜中皮腫を除く）に対する効能又は効果の追加に係る国内製造販売承認事項一部変更承認申請を行い、2023年11月24日に本適応症で国内初の承認を取得しました。

＜参考：小野薬品工業株式会社　ニュースページ＞
　オプジーボ®点滴静注、悪性中皮腫（悪性胸膜中皮腫を除く）に対する効能又は効果の追加に係る国内製造販売承認事項一部変更承認を取得
　https://www.ono-pharma.com/ja/news/20231124.html

これまで悪性胸膜中皮腫を除く悪性中皮腫に対して国内外で承認された薬剤がなく、標準治療が確立されていませんでしたが、今回の承認により、オプジーボが新たな治療選択肢の一つになるものと期待されます。