学校法人 兵庫医科大学

悪性中皮腫の根治手術数が200例に

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兵庫医科大学病院 (所在地:兵庫県西宮市、病院長:阪上雅史)呼吸器外科で行った悪性胸膜中皮腫の根治手術(胸膜肺全摘術、および胸膜切除・肺剥皮術)の症例数が、2019年6月20日に200例を超えました。

悪性胸膜中皮腫は、とても予後の悪い難病として知られています。その治療法は、「外科手術」「化学療法」「放射線治療」の3種類ありますが、兵庫医科大学病院では、予後を良くするために、呼吸器外科・呼吸器内科・放射線科・病理診断科が連携し「集学的治療」を推奨して実施しています。特に、2013年以降は、胸膜と肺のすべてを摘出する手術ではなく、肺を残すことで手術後の日常生活動作が行いやすい「胸膜切除・肺剥皮術」に力を入れてきました。
2019年7月29日現在の累計症例数は203例です。

呼吸器外科 主任教授 長谷川 誠紀

悪性胸膜中皮腫 外科手術200例を超えて 

かつては治らない難病と言われていた悪性胸膜中皮腫も、比較的安全に手術が行えて、手術後の患者さんのQOL(生活の質)も向上するようになりました。1回あたり約8時間を要する大手術ですが、複数科の医師で定期的にカンファレンスを開き、集学的治療を実践してきたからこそ200例が達成できたと考えています。

また現在、中皮腫に関する正しい情報が少ないですが、この200例や全国調査で判明したことを、公開講座等を通して一般の方々に伝えていきたいと考えています。

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