学校法人 兵庫医科大学

教育用ツールとして期待ができる手術AIシステム「Surgical Vision Eureka」を国内初の導入

教育

Surgical Vision Eurekaを使った手術教育の様子(兵庫医科大学病院)

兵庫医科大学 (兵庫県西宮市、学長:野口 光一)は、2022年5月24日、複雑で認識が難しい体内の情報をリアルタイムに解析する手術AIシステム「Surgical Vision Eureka(サージカルビジョンユーリカ)、以下Eureka」を、国内で初めて導入しました。
非医療機器である本システムを、医学生向けの教育用ツールとして活用することでウィズコロナ時代における「外科学教育の質の向上」を図るとともに、ナビゲーションツールとして「研修医への手術教育を大幅に効率化」したいと考えています。




【「Eureka(ユーリカ)」とは】

Eurekaは、アナウト株式会社(本社所在地:東京都港区)が兵庫医科大学 上部消化管外科学(主任教授 篠原 尚)を始めとする複数の医療機関と共同開発した手術AIシステムです。
複雑で認識が難しい体内の情報をリアルタイムに解析する本システムは、膨大な手術動画の深層学習を続けることで、精度を向上させるほか、対象領域を拡大し、胸部、腹部、骨盤部領域の手術を横断的に解析できることが大きな特徴です。
本品は非医療機器であり、実際に手術を行う医師に対して支援を行うことはできませんが、「学術研究の目的」と「医学生や研修医への教育用ツール」として使用可能です。経験の高い外科医が認識していた構造をAIが視覚化し、第三者に共有することで手術の理解をより深めることが可能になります。


「Eureka」の運用により期待できる効果

■多様な構造物を解析可能
剥離層を構成する「疎性結合組織を代表とするさまざまな構造物」を認識表示が可能になります。

■あらゆるシステムで記録された画像を解析可能
外科内視鏡・手術支援ロボットから受けた映像信号や記録された動画をリアルタイムに解析し、術野外の教育ツールとしても期待できます。

■ユーザーにとって最適なインターフェイスに調整可能
ユーザーの好みの色調や、表示方法を選択することができ、 個々の外科医にとってベストな表示方法が可能になります。

■出血シーンのプレイバック機能
手術中の出血をAIが常に解析し、記録することで、手術後に出血シーンを振り返り、その原因を再検討することが可能になります。





本リリースに関するお問い合わせ先

学校法人兵庫医科大学 総務部 広報課
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FAX:0798-45-6219
E-mail:kouhou@hyo-med.ac.jp
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